お世話になった人に
「お礼にご馳走するからなにがいい?」
と聞いたら
「お鮨」
とのこと。
お礼の場合、この歳になるとお肉より「お鮨」というリクエスト多いですが、かなりお世話になったので、今宵は最大限のお礼ということで本気で組み立ててみた。
恵比寿でお鮨といえばこの10年くらいぼくはM鮨なのですが、趣向を変えてみようと思って、旨いと評判のOに電話を入れてみる。
すると満席で、姉妹店ができたことを教えてもたってそちらへ。
半径50メートルくらいの近所のお店で常日頃から飲んだくれているのですが、まさかここに、こんなお店があるとは!
雑居ビルの、看板も出てないお店。
いってしまえばキタイナい系のエレベーターに乗り、エレベーターを降りると別世界。
凛とした佇まいで、なんとカウンター5席のみ。
個室が2つあって、1つはテーブル席とのことですが、たまたま空いていた別の1席を見せてもらったら、板さんが握る仕様になっていて2人で貸切れるとのこと。
この密室感で2人で貸切ってエロすぎるでしょ!?
鮮度の高い魚が半分くらいで、半分は、数日寝かせた魚とか、昆布で〆て寝かせた魚とか、桜の葉で香り付けした魚とか、なにしろ全て5手間くらいかかっている系。
何から何まで旨くて驚きの連続でしたが、〆は、まずトリュフが来て、香りだけ楽しんだあとに、大トロの炙りが来て、大トロ炙りのトリュフの手巻き。
「なにこれ? え? こんな旨いの?」
と自然に声がでたら
「記念日でお越し頂いたカップルのお二人がいまして、その女性に、ほんとうにこの手巻きを気に入って頂けた様で7本召し上がって頂きました」
とのこと。
「これ、7本食べたら破産しますよね?」
と聞いたら、大将が笑っていた(^^;
ぼくには普段使いできないレベルですが、これだけ旨くて、これだけエンターテイメント性が高いのには恐れ入りました。
まだまだ知らない世界があるもんだ。