月曜日。
部屋内を移動するといきなりSECOMの警報が鳴り響く。
「不審者の侵入を検知しました…」
始発で出かけたヒカルが外出モードでSECOMをセットしていったらしい。
隣近所には響き渡る爆音に焦りながら、壁に掛けられたSECOMの端末のボタンをあれこれ押してみる。
しかし警報鳴り止まず…。
そうこうしているうちにSECOMから電話。
「不審者の侵入を検知したのですが…」
「それより、この警報はどうやって止めるんでしたっけ?」
「認証キーを挿してください」
認証キーを探し出し端末に挿入したら鳴り止んだ。
よく考えてみたらボタン押すだけで警報鳴り止んだら意味ないか。
それから認証コードを電話で告げて事無きを得たのですが、泥棒が家人になりすまして電話に出ている場合もあるので、認証コードが間違っていると有無を言わさずSECOMの人がやってくる。
さらに泥棒が家にいて脅されながら認証コードを言わされている場合もあるので、そのときは秘密の暗号があって秘密裏にSECOMの人がやってくる。
しかし自分の家で動いただけで赤外線関知されて
「不審者の侵入を検知しました」
といわれても困るよなー。
月曜日の朝っぱらから不審者扱いされて散々ですが、警報に驚いたモグは寝室のベッドの下に隠れていた。
泥棒に刃向かっても怪我するだけなので、それくらい身の安全最優先でよろしい。
番犬としては全く役に立たないけど、番犬として一緒に暮らしているわけじゃないもんね。
警報が鳴り止んだら悠々と二度寝。