日曜日の夕飯のこと。
高校1〜2年生の頃に通っていた学校が神宮球場の目の前だったので、30年以上前の10代後半は千駄ケ谷ホープ軒で食べまくっていました。
当時はいまの黄色い自社ビルになる前。
おしぼりを自分で取り出すシステムや、ネギ入れ放題システムや、お冷じゃなくてジャスミン茶というのが(当時は)斬新でした。
ネギ入れ放題なのに、メニューにネギラーメンがある謎。
入れ放題のネギは青い部分の輪切りで、ネギラーメンのネギは白髪ネギという違いですが、当時のぼくは
「同じネギなのに、有料と無料があるのはなんでだ?」
と、不思議に思ったものですが、46歳のいまになればその差が判ります。
ネギラーメンを頼んだことはないですが、違いの判る男になったわけです。
さて、野方ホープ。
ホープ軒には、大きく分けて千駄ケ谷ホープ軒(古川橋に支店あり)系統と、環七や大塚や吉祥寺で店舗展開するホープ軒本舗系統と、野方ホープ系統がありますが、言わずもがなの野方ホープ系統。
ここの特徴は、餃子があって、つまみがあって、無料の自家製キムチがあって、呑み対応しているということでしょうか。(他の2系統は呑み対応していない、ラーメン専門店色が強い)
ラーメンは中細縮れ麺に、たっぷりの背脂の甘味と醤油のキレのスープ。
見た目ほどくどくなくて懐かし旨いです。
ホープ軒の源流の屋台から、ホープ軒系統と、香月系統と、環七土佐っ子系統が枝分かれしたはずですが、どこかで聞いた話のうろ覚えなので間違ってるかも。
10代の頃に千駄ケ谷ホープ軒で食べまくっていたぼくとしては、千駄ケ谷ホープ軒がホームの味だとすると、野方ホープやホープ軒本舗はアウェーではなくて、親戚の家の夕飯みたいな感じ。
背脂を触媒にして、甘酸っぱい思い出にレセプターが繋がってしまうわけです。
ご馳走さまでした。