池袋で打ち合わせがあり、その前に、久しぶりに丸長・目白に立ち寄った。
餃子も炒飯もライスもなくて、つけ麺とラーメンだけ(しかも醤油味のみ)という絞り切った品揃えの老舗の名店。
チャーシューヤサイ大盛りにゆで卵をトッピング。
麺は予め茹でられた茹で置きですが、回転が早いのでダレる事無くツルツルで旨い。
大量のもやしとキャベツでスープの塩分濃度が薄まりますが、チャーシューの甘辛な味付けが薄まった分をリカバーしていてバランス完璧。
甘辛酸の各々が際立ったエッジーでジャンクな味付けですが、なぜかほっこりする不思議。
昔はぶっ飛んでたロックバンドが、いまだと円熟味を増してるみたいなそんな感じ。
ラーメンブームが長く続き、人気店の盛衰やトレンドの変遷があり、なんていうか、ラーメンは技巧的で旨くなり過ぎた。
旨いんだけど疲れちゃう。
ゲームも、サウンドやグラフィックがどんどん豪華になり、コントローラーの操作が複雑になり、システムも難しくなり、気合い入れて挑まないと遊べない様になりカジュアルユーザーが離れた。
それと同じかも。
世界の全てが振り子の原理で動いてると思うんですが、行き過ぎて臨界点に到達すると、ふと真逆に振れ始める。
それまでのトレンドに逆行する地滑りが起きて、シンプルなモノが新鮮になる現象が生じる。
少し前くらいからラーメンブームは臨界点に到達したので、物凄い勢いと大きさで振り子が戻る気がする。
来年くらいは、今はなき恵比寿ラーメンみたいな、シンプルなラーメンがくる。
…というか、恵比寿ラーメン食べたい。