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 金曜日から京都出張。
 土曜日の昼にいつもの第一旭へ。
 お店に着いたときに店外4人待ち。
 5分くらいで着席できたが、そのときにはぼくの後ろに20名くらい並んでいた。

 

 ラーメンの提供を待つ間、スマホで仕事のメールのあれこれに対応。
 手元が霞むので、頭の上に上げてた老眼鏡を降ろす。
 あー。快適。

 ラーメンが提供されたので、老眼鏡をかけたまま食べてみる。

 

 なんだこれ!

 

 こんなに食べ物ってキレイだっけ?
 大盛りにした九条ネギの繊維や、艶めかしいメンマのテカりがよく見える。

 そっか…。
 食事中に老眼鏡かける発想がなかったのですが、こんなにディテールが見えると、いつものメンマネギがいつものメンマネギではなくなる。
 いままで、どんだけ食べ物をボケた状態で認識してたのか、ってことですよ。

 シラスとか、1匹1匹のディテールや、それぞれの人生(魚生)背景まで見えてきそう。

 

 相席してたおっさんがぼくより先に食べ終わって席を立つ。
 すると20代前半くらいの5名(男4名/女1名)が入ってきて、先頭の男4名がぼくの斜め後ろの4人掛けのテーブルに着席。
 必然的に、1名あぶれた女子がぼくと相席になる。

 所在なさそうな女子。

 そりゃそうだろう。
 男4名に連れられてラーメン屋に来たものの、お店に入ったら知らないおっさん(ぼくのことです)とひとりで相席だもの…。

「もう少し気をきかせてやれよ。女の子をそっちの席に座らせて、男3と女1の4名でテーブルに座って、男1がこっちのテーブルに来て知らないおっさん(ぼくのことです)と相席の方がよくないか?」
 と声をかけようと思ったのですが
「あっ、おれ、そっち行くわ」
 と、男4名テーブルに座った男がひとり席を移動してきた。

 結果、男4名テーブルが男3名となり、ぼくのテーブルは、ぼくと、カップルの相席で3名となった。

 

「よかったわー」
 と、急に表情が明るくなった女性。
「なにが?」
 と席を移動してきた男。

「ひとりで食べるのかと思った」
 と女性。 

 聞こえなかったのか、女性のひと言を無視してスマホのゲームに興じる男。

 

 この2人、付き合ってるのかな?

 どっちでもいいけど、席を移動してきた男は偉い。

 

 ご馳走さまでした。

 

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