さすがにせいろ蕎麦1枚だけでは腹持ちが悪くて夜食。夜食というほど深い時間ではないからこれが夕飯とも言える。
今までならコンビニでおにぎりやカップラーメンを買ってくるか、車で近くのラーメン屋に行っていたパターン。しかしそんなつもりは更々ないので冷蔵庫を開けて食材チェック。
タオに薬を飲ませるためのお肉が色々。普段はタオも腎機能アシストというドギーフードで食餌療法を続けているのだが、それじゃ薬を飲まないのでスライスした牛肉や豚肉をさっと茹でて、それに薬をくるんで上げるのだ。昨日は手術のショックからか何も食べなかったが、今日はお肉を数枚食べたので薬を飲ませることもできた。
さて夜食だ。
タオ用のお肉、例えば牛肉をバターでさっと炒めて塩コショウで食べながらビールでも呑みたいところ。しかし我慢。
我慢といっても、我慢できる程度だからそれほど強烈な欲求でもない。
「この牛肉を炒めてビールでも呑んだら旨いだろうなー。でもやめとこ」
といった感じ。
他に目につく動物性たんぱく質はジャコとしじみなど。
野菜室を見るとネギ、三つ葉、ほうれん草、人参、セロリなどがある。
お腹が空いてて夜食を食べたい割には、食欲をそそる食材がない。
あとは讃岐うどんや盛岡冷麺があるが、夜は炭水化物抜きルールなのだ。
どうするか考えていると拳よりひと回り小さい阿蘇トマトを発見。
何だか赤くていい感じ。特に葉物の野菜ばかり食べているから緑の色に厭きてるのかも知れない。赤がいい。赤くていい。
そのトマトをどうするか考えるが、わざわざ手を加える意味も見出せずにそのまま洗って、ヘタだけ取ってカジる。
ジューシーで甘くて、ちょっと酸味があって旨い。
キッチンに立ったまま夜食でトマトをカジってる40歳のおっさんってのも貧乏臭くて悲壮感漂う気がするが、好きでやってるので本人はいたって楽しげ。何なら鼻歌交じりでもいい感じ。
途中でキッチンにあるハーブを植えた鉢が目に入る。バジルを1枚もぎ取ると清涼感のあるいい香りが漂う。
そういえば、冷蔵庫にスライスしたレッドチェダーチーズがあった。
トマトにバジルとチーズを載せていんちきカプレーゼ完成。
本当ならレッドチェダーチーズじゃなくてモッツァレラチーズにして、オリーブオイルと軽く塩コショウ振りかけて、冷えたシャルドネの白ワインでも呑みたいところ。今までなら120%の確率でワイン開けてます。
しかしキッチンで立ち食いスタイル中だし、酒も抜いてる身なのでそれも自粛。
モッツァレラチーズだと淡泊だからオリーブオイルや塩コショウが欲しくなるが、チェダーチーズはそれなりに濃厚なので、バジルとトマトに載せるだけでもそこそこ旨い。
2分で夜食終了。
お腹が空いてるってのに即席でいんちきカプレーゼを食べてる自分が信じられん。完全に嗜好が変わってるとしか思えん。
今までなら豚骨ラーメンの麺固め・辛子高菜と明太子と海苔をトッピングして、替え玉は麺バリカタだったんです…。
とか書いてたらまたお腹が空いてきた。
小玉のトマトくらいでは空腹は全く満たされないわけです。