「ご利用のApple IDが無断で使用された可能性があります。セキュリティ保護のため、古いパスワードを無効にさせていただきました。できるだけ早く新しいパスワードをリセットしてくだい」
というメールが突然Appleから届いた。
どうにもスパムメールっぽいので放置しようと思ったけれど、友人が「そのメールはほんとうにAppleから来てるのでスパムじゃないよ」と教えてくれた。
Macの画面に表示される指示通りにパスワードリセット。
そしたらApple IDが停止されて、メールも受信できない、スケジュールも同期されない、iTunesでアプリや音楽や映画を購入することもできない四面楚歌に陥ったことはこちらに書いた。
結論をいうと、サポートに電話してもアウトソーシングしてるサポート先では対応できず、次にAppleのコールセンターに回されて、そこで全てを引き受けてくれたシニアアドバイザーの神対応に救われた。
いまでは全く問題ない。
もうね、ほんとに、これぞ正しく神対応。
対応の物腰の柔らかさ。
諦めずに「次はこれを試してみましょう」と次々に代案だしてくれて頼れる感じ。
Appleサイドからぼくのアカウントにアクセスするのですが、そのときに許可をとるときの腰の低さ。
何度も先方チェックが入るので、その都度「数分お待ちください」が入るんですが、このときの本当に申し訳なさそうな感じ。
ほとほと困っているぼくに寄り添ってくれる思いやり。
全体的な雰囲気の優しさ…。
ざっくり言えば、惚れた。
結婚するならシニアアドバイザーがいいと思った。
夢見心地で恋するシニアアドバイザーと電話でやりとりしてたのですが、最後に
「ところで原因はなんですか?」
と訊いたら
「原因が特定できたわけではありませんが、アカウント停止になるまでの経緯と、先ほどから西様とお話していて西様がMacに精通してらっしゃることで間違った操作をした可能性が低いということを鑑みると、最近多いAppleアカウントの不正利用チェックが誤作動したのではないかと思います」
とのこと。
「また同じ症状になると面倒なので、こちらで気をつけることはありませんか?」
と確認してみたら
「Appleのアカウント保護のシステム側の問題だと思われますので、西様の方で気をつけて頂くべきことは特にございません」
ということだった。
アカウントプロテクトシステムの過剰反応が原因で、同様の問い合わせが増えているそうだ。
自分であれこれトライすること1時間。
サポートにメールするも、メール受信できないことに気付いてコールセンターに電話。
時間外だったので翌日に再度電話して、コールセンターの人とのやり取りで30分。
コールセンターでは対応できずにAppleに電話を回されて、シニアアドバイザーとのやり取りで30分。
それなりにリカバリーに時間とエネルギーを使ってて、さらに原因としてはAppleのシステムの問題ってことは、要するにぼくに否はないわけですよ。
それなのに
「ありがとうApple!! ありがとうシニアアドバイザー!!」
という気分にさせちゃうAppleマジックはさすが。
これって当て逃げされて、当て逃げした人に感謝して、当て逃げした人にプロポーズしてるみたいなことでしょ?
冷静に考えると意味分かりませんが、日常生活では自分の勘と直感と情報で判断して、決断して、自分でリスクを負って進めないとダメなことばかりなのですね。
それが一転してシニアアドバイザーに言われるがままに動けばいいという快楽…。
人に判断とリスクと責任を委ねてしまえるのって、こんなにも居心地いいんだねー。
なんていうか、一種のプレイに近い。
シニアアドバイザーに心がときめいた一件でした。