朝の9時に病院へ電話してみると、空いてるからすぐに診察できるとのことなので9時10分に家を出て成城へ向かう。大学病院でタオの検査をしてくれたM先生がいるので、火曜日の定期検診後の詳細を説明。すると説明している間にタオのオシッコが数滴床に垂れるが、それが鼻血が出た後の鼻汁みたいにどす黒く赤い。その血糊みたいなオシッコを検査してもらうと、雑菌が繁殖してるが疲労で抵抗力が落ちてるのが原因だそうだ。血糊は前立腺膿疱から出てるもので、3日間も吐き続けていれば体内の電解質バランスも崩れているから、前立腺膿疱がオシッコに混じって出てくるのもあり得るとのこと。
担当のW先生からも指示が出ているみたいで念のため血液検査して貰うが、元々が腎機能障害と前立腺膿疱なので数値的に正常ではないが、許容範囲。
火曜日の検査で異常はなかったし季節の変わり目で下痢する犬猫が多いシーズンだから、タオもそういうことだろうという説明を受ける。
診断としては急性胃腸炎。
原因としてはストレス。
このところタオにかかっていたストレスを説明すると思う節が色々とある。週末に海に行ってくたくたに疲れたり、家の壁の張替工事があって見知らぬ人が家の中にずっといたり、定期検診でロングドライブしたり、定期検診でボクが車の中で寝ていたり、忙しくて構ってやれない日が続いていたからその埋め合わせで一気に過剰に構ったり…。
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脱水症状にならないための水分補給の皮下点滴と、抗生物質の注射と、ビタミン注射と、吐き気止めの注射を打ってもらう。
細い針の方が痛くないけど、痛いのは一瞬だからタオの場合は太い針(=点滴が早く終わる)の方がいいと言うことで太い針で点滴してもらう。
点滴中の10分くらいはタオは観念した様に大人しくボクに抱きかかえられていた。
その間に
「タオは若く見えるけど12歳といえば老犬だから、前は1日で回復していたことに3日も4日も時間がかかる様になってる」
「あまり過剰に心配すると、心配されてることや、心配かけてることを敏感に感じ取ってそれがまたストレスになるから、あまり心配しないでいつも通りにやっていた方がいい」
「咽が渇くから水を飲むけど、胃腸が弱ってるときは水を飲んでも吐いてしまうので、口を湿らす程度にして水は与えない方がいい」
ということを聞く。
「臆病でビビりで神経質でどーにもならないんですよ」
と言ったら
「繊細だって言って上げてくださいね」
と窘められた。
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薬が効いてるのか、ぐっすり眠ってるタオ。
家に帰ってきたら食べはしなかったけど、一瞬、食べ物に興味を示したのが復調の兆しか?
今日の夜に少しだけ食べさせて、それで吐かなければOK。
吐く様だったら明日と明後日も病院で点滴を受ける予定。
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土曜日に食餌療法用のドギーフードのピックアップで掛かり付けの動物病院@神宮前に行くもピックアップできず。
火曜日に掛かり付けの動物病院から紹介してもらった大学病院@淵野辺で定期検診。
木曜日に祭日もやってる24時間態勢の動物病院@渋谷に飛び込み点滴。
金曜日の今日は大学病院でタオの検査担当してくれた先生が出向してる動物病院@成城で点滴。
病院嫌いどころか、病院マニアレベルの病院通いの1週間。
すでにこの1週間のタオの診察代だけで10万円越え。(マジでGRD2をもう1台買えた)
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失うものが有れば得るものもあるのが世の常ですが、平日の昼間から数日間タオに掛かりきりなってみると(そんなに甘いもんじゃないでしょうが)老人や病人介護してる人の生活を垣間見た気がする。常に気持ちにタオの病気のことがあるから世界が色褪せて見える。そればかりか祭日とか週末でも介護や看病には関係ないので休みでも全く喜びがない…。
心に引っかかる問題があるだけでこんなにも世界が違って見えるんだってことを思い出した。
介護疲れや育児ノイローゼになる人の気持ちがちょっとだけ分かる。同じ時空間を生きていても、健康で普通の人たちの日常からは完全に隔絶されているこっちの世界。
違う視点で世界を見ることができたので、使えそうな仕事のネタが幾つか浮かんだのは収穫だ。
あとは今日の仕事のミーティングを完全に忘れていてすっぽかした。来週にリスケになったとばかり思っていたら、リスケになって今日になってたことを先方から電話を頂いて思い出した。タオのことも知ってくれていたので、逆にタオが大丈夫か心配してくれていたので申し訳ないです。
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コメントやメールや電話くれた人たち、どうもありがとう。
タオもちょびっと元気になってきたので大丈夫だし、タオが元気になれば当然のこと、ボクは全く問題ありません。
さてと…。タオの医療費稼ぐためにも仕事しないと(^^v