高校卒業してから数年。
予備校にいく振りして麻雀やパチンコに明け暮れ、昭和文学を読み漁り、ダダを気取って彷徨っていた。
酒と煙草の日々。
堕落し切った生活を心配した友人たちの勧めでシナリオをちょっと学び、ゲームで遊び狂っていた流れでゲーム会社でバイト開始。
時代の流れもあってバイトからすぐに正社員に登用され、さらにすぐに課長に昇格となって、人の面倒なんか見てられないと思って昇格時に辞めた。
その後は某大手。
その後に独立。
その後に別の会社設立。
そして4年前に個人事務所設立して現在に至る。
そんなおじさん42歳(ぼくのことです)の元に、この時期に大学から書類が送れてきた。
大きな封筒がポストからはみ出していたので、大家さんなどは社会人入学でもすると思ってるかも知れない。
…っていうか、42歳だったら、息子がそろそろ大学入学でも不思議ない。25歳で子供作ってればもう大学生だもん。
幸か不幸か子供も犬もいませんけどね。
これから大量の書類に記入しないといかん。
そういう不慣れなことを後回しにする悪癖あるので、なんと〆切りギリギリ。
こういうの遅れると生徒に示しがつかない。
学生は課題の〆切りに追われ、おっさんも仕事の納期や、書類の提出〆切りに追われる。
学生は仕送りやバイト代のやり繰りで苦労して、おっさんも決算だの領収証だの振込だの請求書だのに苦労する。
学生も社会人も、やってることは大して変わらないわけです。