午前中に会社訪問。Gさんから上海事情を色々と教えてもらう。
上海では狂乱の不動産バブルが続いていたので政府が介入。いまでは不動産の売買ができなくなっている。もう少しして不動産バブルが沈静化したら売買が再開される。
車が増えすぎたので北京では車の購入を抽選式とした。日本のバブル期にもマンション購入希望者が殺到して抽選システムになっていたがあれと同じ。日本の不動産の抽選は物件がないところに希望者が殺到したけれど、北京は車は余っているのに台数が多すぎるということで抽選にしているところが全く違う。
需要を満たす供給ができなくて抽選にしたのが日本。需要を満たす供給可能なのに抽選にしているのが北京。
ちなみに上海では車は自由に買えるそうだ。しかしナンバープレートの取得に制限がかけられた。いまではナンバープレートがネットオークションにかけられて、軽自動車1台分くらいの値段で取引されているとのこと。まさしく狂乱。
昼は味千拉麺。
アキバみたいな電気製品街を散策。
物凄い数(種類と量)のスマホが売られていた。
ホテルに戻ってメール対応。
夜に精華出身でいまは上海で働いているAくんアレンジのイタリアンで食事。
素朴に旨い。
食後にローカルで賑わうクラブに移動。
平日なのに満員。
週末は人が多くて歩くことすらできないそうだ。
不動産で当てた田舎のおっさん風情のトレーナーに角刈りサングラスといった方々が、若くてセクシーな女の子を連れてシャンパンをバンバン呑んでいる。
オーダーが入るたびに、シャンパンと生花と花火を入れたクーラーを持った店員が店内を練り歩く。
他にはヤンエグ(死語)っぽい、シャレオツなスーツを着た代理店風の方々+ デルモ風の女子という組み合わせも多い。
北京に行ったときもそうだったが、呑み屋にはどこでもサイコロが常備されていてチンチロリンをやって呑んでいる。
ローカルルールが無数にあるそうだけれど、合計が幾つ以上だったら2杯飲むとか、ぞろ目だったら3杯飲むとか、7が出たら4杯飲むみたいな感じで、どっちにしろ呑むというゲーム。
断ることもせずにゲームに女の子が参加して物凄い勢いで呑んでいるのは日常風景。
勢いがあって新旧と貧富が渾然として雑然としている。しかも渾然と雑然の上下幅が日本の10倍くらいある。
太刀打ちできないというのが素直な感想。
日本の凋落を肌で感じることができたのが収穫。
ソニーやパナソニックやトヨタのビルボードがあまり見当たらない。
SAMSUNGやLGやGAPが多い。
タクシーに備え付けのデジタルサイネージでは、中国、韓国、アメリカの商品の宣伝ばかり。日本の商品の宣伝はない。
日本は慎ましい。