日産のLEAFという車に胸騒ぎの日々が続いている。
なぜならいま大型で燃費が悪い前時代的な車に乗っているため、車で移動するたびに大量のCo2を撒き散らしていることに負い目を感じているからだ。
EVやHVやPHVに乗り換えられたらどれだけ気が晴れるか!!
タオとドライブに行った思い出もある車なので手放すことに一抹の寂しさもあるけれど、すでに7年目でこの春に車検となれば買い替えの絶好のタイミングなのだ。
そこで100%電気自動車の日産LEAFや、トヨタのプリウスなどのWEBカタログを眺めることが増えていた。
値段やシステムの安定度がこなれて妥当な感じはHVのトヨタプリウス。(HVとはハイブリッドビークルの略)
基本はガソリンでエンジンを動かして走りつつ、ブレーキなどのエネルギーを回生してバッテリーに溜めてモーターも動かす。
チャリのライトをダイナモ(前輪部分にある発電機。オンにするとペダルが重くなるやつ)で発電するみたいなシステムだと思えば分かりやすいかも。
ガソリンと電気。エンジンとモーターという2つのシステムなのでハイブリッドというわけだ。
ぼくの車は1リッターで5キロ程度しか走らないが、プリウスHVだと20キロ程度は走るらしい。(カタログデータは30キロ)
同じ量のガソリンで4倍の距離を走るということは、ガソリン消費とCo2排出だけを考えても環境負荷が1/4なんである。
なんとなく4倍偉い感じがするし、今風でシャレオツな感じがする。
そして一方はEV。胸騒ぎの日産LEAFである。(EVとはエレクトリックビークルの略)
基本は電気でモーターを動かすだけ。
ガソリンの給油口もなければガソリンタンクもない。
当然のことエンジンもなくて、さらには排ガスを出すマフラーもない!!
電気を作るとき火力発電などのエミッション(大気汚染物質)はあるけれど、車が走っているときはゼロエミッションなのである。
しかもガソリン代より電気代は桁違いに安い。
例えばぼくの車を満タンにすると9000円程度かかって、これで400キロ弱の走行が可能。
一方のLEAFは電力会社との契約形態にもよるが、割引となる深夜電力契約ではない普通形態で最大で1キロ/2円程度らしい。
ぼくの車だと5キロでハイオク1リッター150円程度なので、1キロ/30円となる。
驚くなかれ!!!
LEAFは1キロ走るのに2円程度(深夜料金契約して深夜充電すると0.8円程度になるらしい)で、ぼくの車は1キロ走るのに30円なのですよ。
ざっくりいえば1/15の経費。
しかもゼロエミッション!!!
平均すると月に15,000円くらいのガソリン代がかかっていますが、同じ距離を走っても、LEAFだったら1000円という燃費(電費)のよさ。
毎月14,000円の節約になるので1年でなんと168,000円の節約。
それでいてゼロエミッション!!!←しつこい
正直な話し、いまいちお尻回りのデザインが気に入ってないのですが
「こうなったらLEAFに乗り換えるしかない!!」
と思っていたんですね。
今まではスピードや、馬力や、デザインや、安全性や、リサイクル度や、ブランドや、値段で車を選んできましたが、なんていうか、もうそんな時代じゃないかと。
ゼロエミッションの電気自動車が市販されているのだからこれこそが未来。
設計思想というかコンセプトにほれ込んでいるのだから、なにはともあれLEAFを買おう思ってたんです。
しかし!!
どうしても気になることがあって、決心できないままでいました。
気になることというのは航続距離。
カタログデータでは満充電で200キロ走行できるとありますが、実際に乗ってる人の話では100キロちょっと。
日産のディーラーや高速道路のサービスエリアには普通充電器(満充電まで8時間)や急速充電器(80%充電まで30分)の設置が進んでるそうなので、外出先で電欠(ガス欠)という最悪の事態は免れることができるそうですが、それでも先客が急速充電器を利用していたら、先客の30分と自分の30分で1時間待ちとなるわけです。
実際の走行距離が満充電で100キロとした場合。
出先で充電せずに往復を考えると片道50キロ圏というのが現実的。
そこでうちから50キロ圏を調べてみると、だいたいこんな感じというのが分かりました。
横浜や鎌倉往復は問題なし。
三浦半島はギリギリ。
木更津や幕張も問題なし。
成田空港はムリ。
小田原や、箱根や、熱海や、伊豆や、富士山は、確実に出先で充電しないと帰ってこられない。
具体的に週末にモグを乗せて日帰りドライブ&ドッグランみたいなことを考えると、これってかなり厳しい現実。
24KWのバッテリーを搭載しているLEAFだったら、一般家庭2日分の電気を賄えるとのこと。
それで災害時の停電などに備えるLEAF to Homeという思想も、とてつもなく未来で素晴らしいのだけど…。
「うーむ。どうしたものか…」
と悩んでいたら、いきなりトヨタからプリウスPHVが発売されました。(PHVとはプラグインハイブリッドビークルの略)
プラグインで充電すれば20キロ程度は電気とモーターだけで走ってゼロエミッション。
バッテリーがなくなったらそこからはガソリンとエンジンで走るので、出先で充電しないと電欠なんてことはなし。
航続距離を気にしないで走れるEVとHVのいいとこ取りというわけです。
そしてさらにBMWからはEV+RExのi3を2013年に発売するという発表がありました。(RExとはレンジエクステンダーの略)
この車は基本は充電した電気とモーターで走るEVなんですが、バイク用の小さなエンジンを積んでいて、そのエンジンをガソリンで動かすことでEVとして走行するための電気を発電するとのこと。
いってみればガソリンで動く発電機を積んだ電気自動車という変態システム。(いい意味で)
なんだか一気にHVやPHVやEVやEV+RExなどの選択肢が増えて、なにがなんだか分からなくなって来たわけです。(続く)