10月になって気温が下がり、真夏よりも食欲半減したカメ×2匹を室外から室内に引越した。
カメというのは変温動物(外気温に合わせて体温が変化する)。
冬は寒さに合わせて体温が下がり、それに伴い基礎代謝が下がるので土の中に潜って冬眠する。
しかし申し訳ないことに、ぼくの飼育環境では土の中に潜って冬眠させて上げることができない。
そこで水槽を室内にいれて水温が下がりすぎない様にする。
室内にいれてすぐはまた食欲が戻って元気にしていた。
しかしこの1週間くらいの冷え込みで、室内にいてもかなり水温が下がってきた様子。
分かりやすいくらいに食欲が落ちる。
そこで本日ヒーターを投入。
去年まで使っていたモノが経年劣化(飼育開始から使っていたから10年以上は経過)したので、最新のモデルにリプレース。
前のが確か50Wでこのモデルは100Wのタイプ。
カメが大型化して、60センチ水槽から衣装ケースに生活空間も大型化しているのでこれで丁度いいはず。
冬の間ずっと、水温を26度にキープしてくれる。
ヒーターを入れてしばらくすると、ほとんど動かなくなっていたカメの動きが活発になる。
暖かくて喜んでいる様にも見えるし、春が来たと勘違いしている様にも見える。
2000年のこと。
友人たちと麻布十番祭りに行ったらカメすくいの出店があった。
金魚すくい同様に生物を余興にしてることに若干の不快感があったけれど、それほど気にはならなかった。
祭りの終わりに
「すいませーん。うちでは飼えないので、誰かこのカメをもらってくださーい」
と、悲痛に叫んでいた女性がいた。
捨てられちゃうのも可哀そうなので引き取ったのがカメとの生活の始まり。
1人じゃ寂しいと思ったので翌年に1匹追加。
しかしカメは縄張り意識が強くて喧嘩するので単独飼育の方がいいらしいことを後に知る。
500硬貨サイズで可愛かったのに、いまでは2匹共に30センチくらいにまで大きくなった。
子供の頃に飼っていたミドリガメはすぐに死んでしまうのが常でしたが、いまはヒーターや、サーキュレーター(水の循環器)や、カメのごはんの品質向上していて10年〜20年生きるらしい。
うちのカメたちも12歳。
飼育が面倒になったり、大きくなって飼えなくなった人が、沼や川にカメを放つ。
実際に公園の池や、多摩川、目黒川では大きなミドリガメをよく見かける。
カメがいる風景って長閑でいいけれど、ミドリガメは、実はミシシッピアカミミガメという外来種。
生命力が強くて雑食なのが特徴らしいので、在来種を駆逐してしまう危険性がある。
生物多様性はとても大切で素晴らしいことだけれど、日本の川をアメリカ原産のカメが泳ぐのは違うわけです。
さて…。
夜に予定があるのでそれまで仕事。
のろまなカメみたいなペースになりがちなので、気をつけないと(^^;