日曜日の夜。
年に数回の恒例行事となったY夫妻と食事会。
ちょっとだけ久しぶりな気がして
「いつ以来だっけ?」
という話しになると、お通夜以来だということが判明。
時の経つのは相対的に早くもあり遅くもある。
でも絶対的に不可逆手的に時は過ぎる。
酔っぱらった頭で虚空を見上げながら
「色即是空…。諸行無常…」
などと呟いてみれば、なんとなく腑に落ちた気もしてくるから不思議。
1レイヤー上の世界のことが解ったと錯覚している浅過ぎるぼくを、沈黙したまま抱き続けるくらいに世界は深い。
トルコ(地中海)料理といえば露店のケバブが思い浮かぶ程度の経験値のぼくが本格的なトルコ料理デビュー。
料理どころかトルコのことすらよく知らない浅はかさなので、とってもトリップ感があって楽しかった。
インド料理みたいにバキバキにスパイシーな方向かと思っていたのですが、スパイスは使っているものの、どれも薄味で、素材の味をいかすやさしい料理。
誤解を恐れずにいえば、和食に近いので日本のお年寄りの口にも合うと思う。
いつでも、どこでも、人は、肉と野菜と魚と米と小麦を食らう。
それに塩と油。
複雑な様でいて本質はとてもシンプルです。
塩味のヨーグルトと、ハーブフレイバー(仁丹)の白ワインが強烈。
ご馳走さまでした。