ラーメンは週に1杯というローカルルールなのですが、11月なのに早くも54杯目ってどういうことだろ。
今年は400日くらいあるのかも…。
昼や夜に
「なに食べる?」
という相談が始まると、たいていヒカルは
「なんでもいい」
という。
ぼくが酒が飲みたいときに
「じゃ、焼鳥とかお鮨でも食べに行く?」
と誘うと、飲まないヒカルは
「飲みたいなら行ってくれば?」
という返事が多い。
「なんでもいい」
というのにはからくりがあって
「(私が食べたいモノだったら )なんでもいい」
というわけだ。
()の中が大事で、ここに気付かないと面倒なことになる。
学校では教えてくれない現代文の落とし穴なのだ。
飲まないときは
「ラーメンでもどう?」
と誘うと、ここにも落とし穴がある。
ラーメン好きでもないヒカルは、ぼくを気づかって(違う)くれて
「ラーメンがいいなら食べてくれば?」
という返事が多い。
しかし
「かづ屋でもどう?」
と誘うと
「いいよ」
という返事が多い。
かづ屋のワンタン麺は本当に美味しくて、ヒカルもぼくも大好きな逸品ですが、この数年、ヒカルはかづ屋のタンタン麺にハマっているのだ。
今日などは
「寒いから家で鍋でもする?」
と提案したら
「かづ屋のタンタンメンが食べたい」
とのこと。
即決でかづ屋へ。
ヒカルはタンタン麺でぼくがワンタン麺。
珍しく、店主のかずやさんがいない時間帯でしたが、店員さん2名のオペレーションや雰囲気作りが素晴らしい。
かずやさんがいるときと味も麺のたたみ具合もスープの熱々も同じ。
和食のお出汁に近い乾物系が前に出た旨味。
冷たい雨が降る東京。
こんな寒い日にもってこいの一杯。
ヒカルのタンタン麺も少し味見したら、なんだか、これまた異様に旨い。
ワンタン麺のスープのじんわり&しんみり系とは対局の、濃厚でコクがあってまろやかで少しだけ刺激的系。
それでいてどこか和食っぽい安心感。
タンタン麺もワンタン麺も旨いので、ひとりで行くとどちらにするか迷う。
うそ。
かづ屋に行くときは98%くらいの確率でヒカルも一緒なので、迷わなくていいので助かる。
ご馳走さまでした。