サンシャインシティでミーティングがあり池袋へ。
たっぷりのロングミーティングが終わった後に東池袋大勝軒・本店でランチ。
13時くらいで9割りの入り。
すぐに満席になって数名の店内待ちが発生していたので人気は健在だ。
つけ麺と大勝軒の祖である山岸さんが亡くなってからはじめて本店を訪れた。(前回訪問時は、山岸さんはお店の外で椅子に座ってお客さんに挨拶していた)
大勝軒も店舗ごとに特色が違うが、ここ本店が1番ノスタルジックな味になった気がする。
じんわり&しんみりと旨い。
旨いのは間違いない。
しかし元気がないというか覇気がない。
旨すぎないスープ。
水でふやけた様にコシのない麺。
昔懐かしい味ではなくて、ちょっとくたびれちゃった感がある。
難しいと思う。
正解も分からない。
山岸さんが亡くなるときの1番弟子の方が本店を任されて営業再開したわけだが、他の店舗だったらどんどん変化して行っていいのだと思う。
しかし本店なのだから昔の味を引き継がなければならないという定めもある。(本店の味がどんどん変わって行ったら、山岸さんの味が消えてしまう)
始祖が亡くなった後の保守本流の本店の目指すべき方向とは?
どんどんタイアップなどして大勝軒やつけ麺の認知度を上げればいいのか?
どんどん店舗数を増やして日本中や世界中に広がればいいのか?
どんどんトレンドを取り入れて限定メニューをやったり、味を変えればいいのか?
ひたすらに教えを守ればいいのか?
なにしろ売上を伸ばせばいいのか?
入口入ってすぐにある券売機の横の席に座った。
カウンターの1番端の席。
目の前に麺茹での釜があり厨房が見渡せる席だ。
厨房の奥に、入口に向く方向で仔猫の絵が掛けられていた。
山岸さんの奥さんが大好きだった絵。
奥さんが亡くなり、そのまま何十年も元の本店の厨房に掛けられていて、煤で真っ黒になって猫の絵だということも分からなくなっていた絵。
山岸さんが倒れて入院して一度お店を閉めて、復活するときに猫の絵をキレイにしたと聞く。
「これが噂の猫の絵か…」
と思いながらスープ割してもらってお店を出た。