先日のこと。
隣駅へ買い物へ出た際にお腹が空いていたので、初訪問の駅前のうどん屋さんで食事。
健太がいたので座敷に通されると他に赤ちゃんと子供を連れた家族がいて、その家族が先にお会計を済ませてお店を出るときに
「ご馳走さま。美味しかったのでまた来ますねー」
と女将さんに声をかけたらまさかの展開。
「うち、明日で閉店なんですよ」
昼時も過ぎたくらいなので、他の客はうちの3名とカップル2名しかいなくて、一瞬、時間が止まった。
なんじゃこの唐突感…。
テレビもない、ラジオもない、音楽もかかっていない静かな店内なので、レジ横で話す、先に出る家族と女将さんの話しが丸聞こえ。
女将さん曰く
「和食に使う食材(醤油やかつお節)が値上がりする一方で商売が難しくなった」
「東京オリンピックのときに営業始めて53年(?)営業してきたので次の東京オリンピックまでは頑張ろうと思ったけど…」
「高級なそば屋やうどん屋はどうにかなるけど、街のそば屋やうどん屋は、リーズナブルでお腹いっぱいになってもらわないとダメなので食材の高騰は厳しい」
「ラーメン屋さんやそば屋、うどん屋みたいな、汁を残して捨てる文化はどんどん難しくなる」
「ラーメン屋もそば屋もうどん屋も、スープやお出汁にお金と手間暇がかかっているけど、スープを飲み干す人は少ない」
とのこと。
「うちは、いい出汁と醤油を使っているから、お客さんのほとんどが汁も残さず飲んでくれますけどね」
というひとことが聞こえてきて、慌ててうどんの汁を飲み干した。
回転寿司でシャリを食べずにネタだけ食べる人がバッシングされていましたが、その人の言い分は
「ラーメンでスープ残すのと同じ」
ということでした。
なんか腑に堕ちない感じがしてたけど、考えてみたら、そばやうどんを食べて汁まで飲み干さないのも、回転寿司でシャリを残すのも同じかも。
本来はシャリやスープは残さずに食べて(飲んで)、炭水化物や塩分取り過ぎが気になるなら、次の食事を減らすとか、運動するというが正しい。
残して捨てるというのがいちばん悪い。
せいろで食べて、最後にそば湯でつゆを割って、つゆまで完食(完飲)というのが1番無駄がない食べ方なんだと再認識しました。(そば湯の件も最近ネットで話題になってましたが)