大好きなラッセ・ハルストレム監督の作品なので気になっていたんですが、バタバタ続きでこれ系(ハートウォーミング系)を観る気分になれず見逃していた映画。(こちら)
なんとなくそういう気分になったので観たら、やっぱりいいじゃん!
ドラマの軸となる対立構造は、フランス料理のレストランオーナーの女性と、その地にやってきたインド料理レストランを経営おっさんオーナーとその家族。
女性は未亡人で独り身。おっさんは大家族。
当然のこと、フランス料理とインド料理。
人種。
生活習慣。
地元民と部外者。
女と男。
伝統と革新。
ミシュランの権威とそこからの解放など…。
お互いを打ち消し合う対極の素材を大鍋にぶっ込んでことこと煮込んで、最終的には見事に素材のハーモニーを生み出す、ハルストレム監督の魔法のスパイス健在。
重くならずに軽やかなのがいいんだよなー。
温かいスープみたいなほっこり感ある映画でした。