「そーいえば○○はどうしてんの?」
「あいつは結婚して去年やっと子供ができた」
「○○は?」
「大阪転勤」
「○○は?」
「離婚して再婚した」
「○○は?」
「あいつはまだ独身。小中の友達関係で結婚してないのはお前と○○くらいだぜ」
「マジかよ…」
「○○は?」
「あいつさ、俺の結婚式に来なかったんだよなー」
「なんで?」
「呼んでないから」
「それじゃ、来るわけないじゃん」
「だよな」
「うん」
「○○は?」
「あいつはシャブで捕まった」
「えっ?」
「新聞に大きく出てたぜ」
「それで、どうなったの?」
「捕まったあとは知らん」
「○○は?」
「お前、あいつの結婚の話し知ってるっけ?」
「○○と結婚したんでしょ」
「うん。詳細知ってる?」
「知らん」
「引き出物がハサミでさ」
「えっ? よく切れるって意味でよくないんじゃないの?」
「そうそう。最初から別れるつもりみたいな結婚で、案の定2ヶ月で離婚」
「短っ!」
「…でさ」
「まだあんの?」
「籍を入れる前に式をやって、籍を入れる前に別れちゃったから実際には結婚してないのと同じでさ」
「なんだよそれ?」
「…で、籍を入れてなかったことを○○(旦那)の方が知らなくて」
「えっ!? しかし○○らしい話しだな」
「だよな。あいつ小学校のときからお人よしだったもんな」
「…けどさ、お人よしにも程があんじゃん」
「だよなー」
「うん、そうだな」
「他の連中は?」
「あとは知らない」
「そっか。お前は誰かと会ったりしてんの」
「ほとんどないね。お前と○○くらいかな」
「○○に会ってんだ」
「会ってるというより、たまにメールくれたり、ラジオに出るから聴いてくれと連絡きたりな感じ」
「○○も助教授だもんな」
「偉くなったもんだよな」
「…とかいうお前も部長じゃん」
「…とかいう○○もフリーじゃん」
「フリーって、一番ヤバいよな」
「それで食えるなら大したもんだよ」
「去年は食えなかったんだって」
「ところで最近は何に興味あるの?」
「尿酸値かな。お前は?」
「ボクはプリン体かなー」
「プリン体なら、俺も興味あるぜ」
「だよな」
「うん」