昼に銀行に行くためにバスに乗ったらいつになく混んでいた。今までタクシーで移動していた人が生活防衛で財布の紐を締めてバス移動に切り替えているのかも知れない。
終電間際の電車は朝のラッシュ並みに混んでいるそうだ。不況前ならもう1件吞んでからタクシーで帰宅というパターンだった人も、早目に切り上げて終電で帰宅しているんだと思う。
タクシーに乗っていた人がバスを使うパターンが増えてるとしたら、タクシーに乗らなかった人がタクシーに乗るという逆パターンも増えているはず。逆パターンとは例えば社用車や自家用車や運転手付きの車に乗っていた人が、この不況のあおりタクシー移動に鞍替えってパターンだ。
それを考えると、今までバスを利用していた人はチャリや徒歩で移動している可能性もある。
富裕層を頂点としたピラミッド型の経済ヒエラルキーは下位に行くほど裾野が広い。なので不況のあおりでタクシーからバスにランクダウン鞍替えする人が10人いたら、バスから徒歩やチャリにランクダウン鞍替えする人が100人いる。しかし運転手付きの社用車からタクシーにランクダウン鞍替えする人は1人といったところか?
もっと頂点付近をイメージしてみると、プライベートジェットで移動していた人はファーストクラスに鞍替えしてるのかも知れない。
不況だと公共交通機関利用者が増えて、さらにはチャリや徒歩移動が増えるとすると、エネルギー消費量が減って、Co2排出量が減るんだからエコなんである。
バスだって、徒歩だって、チャリだってなんでもいいけど、外出しているうちは大丈夫というか、バスが混んでるくらいだから平気という気がしなくもない。
だって本当にヤバくなったら、きっと外出そのものが減る。
なので日常の中で得た「バスが混んできた」という感覚は、不況だとも受け取れるし、まだ大丈夫だとも受け取れる。
徒歩やチャリ移動が増えるとすれば、自転車メーカーや、靴メーカーの株が上がるはず。
…って、そんなにイージーなことでもないですね。