知らぬ間に寝ていたが3時間で起きた。1時から4時までの3時間にメールが10通。海外からの2通は時差の関係で向こうが昼だとしても、人が寝静まっている時間に仕事している人が多い。
電気を消した真っ暗な部屋でメールチェックを終え、しばし夢と現の狭間を漂っているとiMacのスクリーンセーバーが起動した。それを眺めていると、どこからともなく鈴虫の音が聞こえてきた。
煙草を吸うために窓を開けると鈴虫の音に聞こえたのは、実は夜の静寂の世界を包み込む音にならない音。音色も音階もビートもないのに、ミルフィーユの様に幾重にも重なり合い、寄せては返す音圧の波。
脳波に関するメールを呼んでいたので、自分の脳波が外の世界に溢れ出して、夜の音圧の波とハーモニクスを奏でている気がした。
錯覚か幻想。
随分とトリッピーな夜明け前。