あれこれ仕事が多くて集中力が続かない。
完成させてから次の仕事に着手なら切り替えられるけど、同時並行で何本もプロジェクトが走っていて、しかも完成間近なモノ、スタートしたばかりというモノ、これからプレゼンというモノ、プレゼンのための資料作りというモノ、プレゼンの結果待ちというモノまで多岐に渡り過ぎ…。
夏の暑さもあるだろうが、これは個人の処理能力を越えてる気がする。己を知ることが大事ですね。
考えていても何もアイデアでないのでDQ9でもやろうかと思ったら、タオが玄関でフミフミと鼻を鳴らして散歩の催促。夜に行ってるので無視してもいいんですが、ここで行かないと明日の早朝に起こされたり、老いのためにオシッコ漏らしたりするので散歩に出る。
蒸しているけど少し風があり、雲が多く、星も月もない梅雨明け。
さすがにみんなエアコンかけてるのか、開けられた窓から漏れ聞こえるテレビや、家族の会話も皆無。
ねっとりと絡み付く重い空気。
タオと2人だけで取り残された様ないつもと違う夜。
しばし歩くと街灯に照らされた家の壁にセミ。
抜け殻はよく見つけますが、羽化途中のセミははじめて見た。
数年過ごした土中から出て来て、夏を謳歌して、恋をして、子孫を残して死ぬわけだ。
いや…。
羽化途中のままネコやカラスに食べられてしまうかも知れないし、完全に羽化しても子供の虫取り網に捕われるかも知れない。それにやや季節外れ(早過ぎる)なので、夏を謳歌することもできずに孤独に死ぬだけかも。
生命の輪廻ってのは、物質とエネルギーの代謝に他ならない。
しかし圧倒的だ。