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 朝起きる。煙草を吸いたいのでシャワーを浴びて急いで部屋を出る。
 ホテルのメインエントランスの横のスモーキングエリアに貼ってあるポスターをちゃんと読んだら、今年の1月から喫煙エリアがかなり拡大されたみたいだ。「こんなところでも吸えるようになりましたよ〜」と書いてあるが、そんなところも吸えなかったのかと驚く。

 急に決まった出張なのでほとんど前情報がない。
 ホテルなんか、シンガポール入りする数日前に急きょ決まった感じなのでどのエリアにあるのかもさっぱり分からん。でもどうやらチャイナタウン入り口に位置するみたい。アッパーなウォータフロントの中心部からはちょっと離れている。
 全く土地勘がないが、歩けばだいたいの感じが掴めるだろうと思って外を歩く。

 …が。

 真夏の日差しで汗だく。
 汗をかくことで冬の身体から、夏の身体にモードチェンジができたかも。

 水分補給したくても、なんだかこのエリアには自販機やコンビニがない。暑くて熱中症になりそうだったのでタクシーを拾ってマーライオンへ。
 5ドルくらいだったので350円くらいですね。

 マーライオンは札幌の時計台とインパクト的に似ている。確かにガッカリ度高いかも知れないけど、周囲の雰囲気が素晴らしい。
 高層ビルが林立するウォーターフロント。
 東京だと天王洲あたりの雰囲気だけど1番いい場所に建つビルはほとんどが銀行系。バブル真っ盛りというか、まだまだこれからという感じで景気がいいんでしょうね…。
 旅行者は中国の人が多いけど、日本人やヨーロッパ系の白人も多くて、ツーリストだけ見ていると香港にいるみたい。

 ホテルの位置が掴めたので帰りは歩いてみる。
 リバーサイドはオシャレなレストランが軒を連ねる。外資系の会社が多そうなんですが、このあたりはビルの出入り口付近に灰皿があって煙草吸える場所多し。

 レストランの裏道に入ったら、なんだかバンコクみたいな雰囲気。(行ったことないけど)

 変わったデザインのビルが多い。外国のビルを見ると、日本のビルってただ四角いのが多くて面白味に欠けますね。建築法の問題なのかな。

 のらりくらりと歩いて40分くらいでホテルに戻る。

 ホテルの前の道の向こう側はもうチャイナタウン。日本でいうダイエー的なショッピングセンターが目の前なので入ってみる。

 テレビでよく見るアジアンテイスト満載の屋台。
 英語で書かれてないのでメニューが読めない。しかも店員さんも英語が喋れないので何を言ってるのかサッパリわからん。
 麻婆豆腐みたいなものを指さして「Give it to me, on the rice please」と伝えると、他には要らないのかとか、唐揚げみたいなのもどうだとか、積み上げられた目玉焼きみたいなを勝手に乗せようとするので丁重にお断り。
 丁重にお断りといっても「No thanks」って言っても通じないし「要らないです」と言っても通じないので、手の平を相手に付き出して抑止するゼスチャー。

 ミネラルウォーターと一緒に買って3ドルちょっとなので、この麻婆豆腐ライスは100円くらい。
 図書館や区役所の公共施設のレストランや、学食に通じる味で普通にチープ旨い。パサパサのインディカ米がかなり旨いので、このお米でグリーンカレー食べたい。

 おかずを何種類か選ぶのがデフォルトみたいで、麻婆豆腐単品というのはぼくだけ。他の人はみんな2〜3種類をランチプレートみたいに盛るか、おかずを更に盛ってお粥というパターンだった。
 さすがに腹6分目くらい。

 ショッピングセンタービルの地下へ。
 そしたらそこはもう完全に中国。(行ったことないけど)
 銀行だけがキラキラ輝いていて、あとはマッサージや美容室や漢方薬の個人商店が並ぶんですが、雰囲気としては戦後の闇市。(知らないけど)
 撮影禁止なので写真を撮れなかったですが、魔窟みたいで面白いぞ、ここ。

=====ここから追記

 Go Smoke-Freeって書いてあったから喫煙できますよって意味かと思ったら、Smoke-Freeって禁煙ってことですね。
 twitterで指摘を受けて気付いたんですが、逆でした。
 さらに吸える場所が減ってるってのが凄い。