老いにまかせて&かまけて老けていてはいかん。ちゃんと体調管理してフレッシュな気分にいられる様に己をセッティングし続ければ、頑固なだけのつまらないオッサンにならずにすむ。老け込むのは簡単だから老け込む自然の流れに抗ってみるのがいいとされる。
しかし一方で感性や感覚が確実に老け込んでいる。カメラを持ち歩いて写真を撮ることが楽しくなったことに起因するんだろうが、そこらで咲いてる、もしくは咲きそうな草花が気になるのだ。
40歳にしてそんなに枯れてていいんだろうか? 女の子のヌードでも撮りたいという方が正しい気がするのだが…。
10代や20代、30代の頃は、車やファッションや音楽や女の子に興味があって、そっち方面に時間とエネルギーを割いていた。
今でもそれは本質的には変わらないが、見たことないBMWの横に今にも咲きそうな花のつぼみがあった。前ならそのBMWの新型が気になって、花のつぼみなど目に入らなかったと思う。しかし今では新型はどうでもよくて花を撮る。
目黒に越してきて5〜6年か?
毎年この場所で咲いていたけど、どんな花が咲いていたのか記憶にない。だから花の名も知らん。調べる気にもならん。
季節の移り変わりに身を任せて自然に咲く花。
時の移ろいに抗って不自然な生活を続けながら、自然に咲く花を撮ることにエネルギーを割くおじさん。
植物ってのは、極論を言えばグロテスクだという結論に到達しつつある。