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 土曜日の昼。雪が降っていたので車で武蔵小山駅前へ。
「とすかーな・武蔵小山総本店」でパスタでも食べようと思っていたら、なんと!!
 あの「じらい屋」が空いてる!!
 しかも並びなし!!

 これは雪がくれた千載一遇のチャンスってことで「じらい屋」デビューしてみました。

 このお店、基本は木曜日休みで18時〜24時の営業のはずなんですが、18時にオープンすることはなくて20時くらいにずれ込むことは当たり前。
 しかも常に店の外に数人が並んでいるので、今までどうにもデビューのチャンスに恵まれなかったのです。
 どうやら最近は土日は昼営業をしているっぽいですね。

 基本はじらいやらぁめん(醤油)と、しおらぁめん、みそらぁめんというシンプルな構成で、麺の硬さや、脂の多少と、ニンニクありなしが選べます。

 もやし、のり、味玉、コーン、バターなどの100円トッピングがあって、大盛りにすると100円増し。
 スペシャルトッピングの「とりたま」が150円。「とりたま」とは鶏挽肉とタマネギを炒めた物のことで、それがたっぷり麺の上にのります。

 面白いのが「とりたま」は醤油オンリーということ。
 味噌や塩にはとりたまトッピングできないというこだわりです。
 旨いかどうか好きか嫌いかは客が決めればいいので自由にトッピングチョイスできた方がいい気もしますが、じらい屋の店主さんの思いがあるのでそういう制約も嫌いじゃない。
 なんでもかんでもお客さんの自由ってのは、こだわりがない気もするし、逆に不自由という気もする。  
 なにせスープの出来栄えに納得できないと平気で開店時間遅らせると噂の店なので「とりたま」を味噌や塩にはトッピングできないくらいは問題なし。

 

 じらいやらぁめん大盛り+とりたまをオーダー。

 噂通りにどす黒いスープ。
 黒いスープといえば富山ブラックが有名ですが、人はこれをムサコブラックと呼ぶらしい。(未確認情報)

 特製焼豚も有名で、別売りで持ち帰ることができたり、電話で配達頼めたり、焼豚を使ったコラボ商品のハンバーガーが近所のパン屋で売っていたり、これまた近所のお好み焼き屋で焼豚焼きそばなるメニューもあるとのこと。

 スープは意外にも出汁が前に出過ぎていないあっさり系。
 そこに焼豚を作るときの煮汁を煮詰めた濃厚真っ黒のたまり醤油風のタレが合わさる。
 好き嫌いあるでしょうけど間違いなくこの店唯一の味。オリジナリティーって素晴らしい。
 敢えていうなら出汁を使わず、焼豚の煮汁ダレと麺茹でのお湯で作る竹岡式ラーメンに似てるかな…。

 麺は硬めオーダーしなかったのに、パキパキのボソボソの縮れ太麺。
 これが醤油で黒くなってきて味が染みて旨い。

 大量のネギが旨い。
 とりたまは薄味で徐々にスープの塩分を吸って旨くなる。タマネギが端がやや焦げるくらいに強く炒めてあるので香ばしくて旨い。
 焼豚は味が旨いというよりも、ホロホロでトロトロで歯ごたえが旨い系。

 連れのしおを食べたらスープ旨い。
 次はみそかな…。

 店主は頑固オヤジっていうより、寡黙で優しい人でした。

 ご馳走さまでした。

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