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 らーめん好きのRくんの案内で前に1度来たことがある「中華そば集来」を再訪。
 大門の交差点から1本裏路地に入ってさらに路地からビルの奥という目立たない立地にある。

 おじいちゃんとおばあちゃんコンビに娘さん風のおばちゃん2名体制で営業している昔ながらの中華そば屋さん。
 カウンター6席に4人掛けテーブル3席と2人掛けテーブル1席。

 昼時を少し過ぎていたので並ばずに着席できたけれど、ランチタイムは近所のサラリーマンで行列ができると聞く。

 ラーメンと手打ラーメン。もやし麺と手打もやし麺。タンメンと手打タンメンという感じでほとんど全てのメニューに30円増しの手打バージョンが存在する”にこいち”構成。
 手打天津麺と天津麺と野菜炒めが1時半以降メニューに加わる。
 早い品ということでチャーシューメン、ワンタンメン、ラーメンと書かれた紙も張り出されている。
 餃子やご飯物がないラーメンのみの直球勝負のメニュー構成。ホール係や洗い物や会計を女性が担当していてラーメンを作るのは専らおじいちゃんというスタッフィングなので、ラーメン以外のモノを作っている暇がないのだと思う。

 前回はお店の1番人気メニューだという「手打タンメン(塩味)」を食べたので、今回はもう1つの人気メニュー「手打チャーシューワンタンメン(醤油味)」を頂く。

 タンメンはかなり旨味が強い系だった思い出がありますが、チャーシューワンタンメンは逆のじんわり&しんみり系。
 チャーシューとワンタン以外の具はネギとメンマのみという潔さでこれぞまさしく昭和の中華そばであり、鶏ガラスープに薄くショウガの香りが立つすっきり醤油はこれこそが東京醤油らーめんの原点である。

 手打の麺はやや肉厚のピロピロの幅広。スープの持ち上げがよくて旨い。
 ワンタンは極薄のピロピロの皮に癖のない餡が包まれていて熱々で旨い。
 チャーシューは薄くて大きくて噛みしめるとしっかり味がして旨い。

 若い店員さんがいないのは後継者問題だろうか?
 こういうお店はずっと後まで残って欲しいのだけれど…。

 ちなみに暖簾には「中華そば」とありつつ、メニューには「ワカメラーメン」や「もやし麺」や「タンメン」などの表記が混在しているカオスな空間。
 常日頃から「そば」なのか「らーめん」なのか「ラーメン」なのか「らぁめん」なのか「拉麺」なのか、表記の統一をして欲しいと言っているが、このお店に限ってはそんなことが気にならない懐の深さがある。
 寧ろそんな些細なことを気にしている自分の器量の小ささが嫌になる。

 ご馳走さまでした。

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