金曜日。精華大学で講義。
今年の生徒は全員女子。まるで女子校なんですが勘所のいい子が多い印象。
どんなゲームが完成するか楽しみ。
明けて土曜日。
来週に親父の23回忌の法事があるので数珠をもとめて東本願寺の前の仏具店通りへ。
今までの法事に数珠も持たずに行っていたら、さすがに呆れたのか「数珠くらいはもってくるように」と坊さんから言われてしまった。
若い頃から形骸化したルールを押し付けられることが窮屈で大嫌いだったのですが、さすがに40歳も過ぎると「数珠くらいもってようかな」という気になった。
どうせなら本場(?)の京都で。
しかも東本願寺前の仏具店通りという折り目正しさ。
…が。
数珠って、宗派によって一重か二重か、紐(正式名称知らない。数珠本体から垂れ下がっている飾り紐)の形がどうかなどの差があるらしい。
全く知識がないことなので焦るが、おふくろに電話して事無きを得る。
うちの宗派のタイプは一重。
店前にはプラスチック製のお求め安い品々が並んでいたが、ここは奮起して店内のガラスケースに入ったシリーズを物色。
石の種類が色々あるが青虎目石のモノが気に入った。
すると
「同じ青虎眼石でも模様の入り方が全て違うのでお好きなものをお選びください」
ということで20数本の数珠を手渡された。
薄暗い店内…。
漂う香の香り…。
彼岸っぽい感覚にトリップ…。
ビジュアルに頼って選ぶと迷う&惑わされるので、目を閉じて数珠の1つ1つに触れてみる。
バイブレーションが1番落ち着くモノをチョイスして
「これにします」
と、お店の人(2代目風の男の人。横にはお母さんらしき大女将が座っている)に伝える。
幾らするのか分からないのでちょっとドキドキしたが、1回呑むくらいの値段だった。
44歳の長男が親父の23回忌に出るには、一般常識的にはもっと高価な数珠なのかも知れないけど、ぼくの身体と波動が合った数珠を選んでるんだからこれでよし。
桐の箱に入れられた数珠は、どことなく凛とした雰囲気があってカッコいい。
大人の階段をひとつ上った。(遅)