相変わらず毎週の渋谷の定例ミーティングは続いていますが、午前と午後の2部制になりましてランチはみんなで一緒にというパターンが増えてきました。
午前だけのミーティングならミーティング終わりに1人でラーメン食べるし、午後だけのミーティングならミーティング前に1人でラーメン食べるのですが、午前午後にミーティングとなると必然的にランチはみんなで一緒となり、そうなると人気店に並ぶとか、席がバラバラになるラーメン店って使いにくいのです。
ラーメンって1〜2人で行ってさっと食べるのが流儀という気がする。
3〜4人って感じじゃないんですよね、なんとなく。
しかし今日は久しぶりに渋谷で午後一ミーティング。
せっかくの機会なので煮干王を訪問。
元・自称らーめん王ともなると、仕事先の人から
「最近、どこが美味しいですか?」
とか
「この前、○○を食べましたよ」
という話しを振られることが多いのですが、実は先日に、訪問先の会社のNさんから
「最近、煮干王食べました? 前はダメだったけど、味が変わって美味しくなってますよ」
という話しがあったのです。
ぼくは最初から煮干王は旨かったんですが、煮干のエグみや匂いがダメだといってたNさんが「美味しくなってる」というのは、どんな風に味を変えたのか確認する必要があるわけです。(別にないけど)
前回(こちら)はつけ麺を食べて「つけ麺の方が穏やかな味」だと思ったんですが、今回は具だくさんの特製煮干ラーメンを全部普通(味の濃さ、麺の硬さ、脂の量)で注文。
そしたらつけ麺だけでなく、ラーメンも穏やかになっていた。
相変わらずの極太ぼそぼそ麺に、箸休め的ないったんも麺。(超幅広麺)
濃厚ガッツリ煮干。
粗ギリのネギ、コリコリのメンマ、トロトロ煮玉子、みっしり焼豚…。
方向性は全く変わってないのですが、塩気がマイルドになって、みりん(?)の甘さがかなり前に出てくる味になっていた。
極限越えの煮干と塩気で奇を衒った話題騒然のデビュー後に、徐々に一般受けする方向にシフトさせて軟着陸させる方針なのでしょうね。
これはこれで旨いけれど、やっぱり初期の極限越えの方がオリジナリティーあります。
ラーメンなどの外食産業にしろ、ゲームなどのエンターテイメント産業にしろ、最終的にはお客さんに支持されないと継続不能となってしまうので、あまりエッジ立て過ぎるのはよろしくない。
…しかし右へ倣えとなると、どこでも食べられるどこにでもある味になってしまうので、それはそれで人が来てくれないし離れてしまう。
常々思いますが、外食産業もゲーム産業も音楽産業も映画産業も客商売のサービス業なので、正にそのあたりの匙加減(塩加減)が難しいし、いつでも、どこでも、誰でも、自分ならではの匙加減探しなわけです。
ご馳走さまでした。