保険のレクチャーを受けた。
いわゆる生命保険。
友人夫妻に紹介された某P社のライフプランナーが家に来てくれて
「こんなのどうでしょうか?」
という感じで幾つかの商品を勧められた。
前回に続いて今日が2回目。
初回時にだいたいのビジョンを伝えていたので大きなズレはないが、それでも本当に色々とあって選択が難しい。
生命保険といえば、ぼくは15年前の30歳のときに友人に勧められて某S社の生命保険に加入した。
詳細を把握していないが、終身保険的なモノと医療保険の2つ。
月に数万円の掛け金。
ガンなどの病気になったら医療費負担が1日○円とか、入院時には○円とか、死亡時には○円とか、そういう系。
万が一のときに、これくらい入っていればOKということで加入した。
40代になって少し掛け金アップして現在に至る。
これで充分かと思っていたら、万が一に備えるというよりも、老後に備える系の保険が必要という話しになってきた。
会社員の場合は、国民年金以外に厚生年金があって、さらに退職金があるから、例えば65歳で定年退職して85歳まで元気だったとしても生活できる。
しかしぼくみたいな仕事は厚生年金も退職金もないので、その分くらいは事前に積み立てないと老後が大変ですよという理屈だ。
老後のための積み立ては銀行に定期預金するもよし、証券などを持って投資するもよし、貯蓄型の保険に入るもよし…。
しかしこれだけ低金利時代だと、銀行に定期預金するよりも、色々な保証がついた貯蓄型保険がいいですよという内容。
大枠はとても素直に納得できる。
…で、具体的にどういう保険に入るかという段階になると、ここがほんとに選ぶの大変。
ポイントとしては
・65歳までに幾ら積み立てたいのか?
・65歳まで毎月幾ら払えるのか?
・円建て? ドル建て?
・死亡時には幾ら?
・死亡時を厚くするか、満期の戻りを厚くするか?
・満期になった後に年金タイプの受け取りにするか?
・法人で保険に入るか? 個人にするか?
などなどなど…。
ぼくはゲームプランナーやっているので、ライフプランナーっていわば同業他社。
それもあってよく分かるけれど、こちらの意向と状況を汲み上げつつ、いろんなパターンを提案してくるプランニング能力高い。
幾つか調べることが出てきたので、どのタイプの保険に入るかは次回に確定となりましたが、2時間びっちりレクチャー受けて思ったのは、当然だけど、保険って自分のために入るというよりは、残された人のためのものということ。
それと
「65歳まで自分は死なない」
みたいなポジティブな前提は意味を成さないということ。
「65歳までに死ぬかも知れない」
という前提で、そのときに残された人のリスクを軽減するための保険なんですよね。
自動車保険を考えるといいけれど
「事故を起こさない」
という前提だと自動車保険に加入しない方がお得なのですよ。
「事故を起こす」
という前提で
「事故を起こしたときのリスクヘッジする」
というのが保険の基本的な考え方。
65歳までに死ぬ可能性もあれば、大病する可能性もあるので、そのときに手厚い保証をという前提だと掛け捨てタイプの生命保険。
65歳までに死ぬ可能性も、大病する可能性もあるけれど、それは確率としては低いと思うので、満期になった65歳以降の老後の保証を手厚くしてというのが貯蓄型の生命保険。
あまりガチガチに保険に入ると、万が一と老後の備えのための保険料を払うために生きているみたいになる(^^;
これは本末転倒なので、今を幸せに生きつつ、万が一と老後の備えもするというのがバランスいいらしくて、アメリカでは年収の75%くらいが生活費として消えて、25%くらいが未来のための費用(保険や、投資や、定期など)と言われているそうだ。
日本はまたバランスが違うとのこと。
色々と聞いて思ったけれど、早く死んじゃった方が儲かるみたいな感じもある。
なるほど保険金殺人がおきるわけだ。