京都より関門を通過して帰京。
するとバス停までモグがお迎えに来てくれた。
バスの大きなブレーキ音が怖くて、ぼくを見つけても喜ぶ余裕なし。
目がイッちゃってるが、1日振りに会うモグは心なしか可愛さアップしている。
商店街を通って家に向かうと、近所の中華屋に持ち帰り弁当の垂れ幕。
ぼくは関門で食事済みなので
「ヒカル、なにか食べなくていいの? あの店、弁当あるみたいよ」
と声をかけると
「お腹空いたからなにか買って返ろうかなー」
とのこと。
店外のお弁当コーナーのベルを鳴らすと、厨房で調理していた中国人男性が対応してくれる。
「酸辣湯麺持ち帰れますか?」
と、ヒカル。
ラーメン食べるなら、第一旭のお土産ラーメン買って帰ろうか聞いたのに…。
まぁ、いいや。
たどたどしいのを越えた日本語で
「ダイジョブ」
とひとこと。
そのまま待っていると、数分で、近所に弁当を届けていたらしい女性店員が戻ってくる。
「ナンデスカ?」
と聞かれたので
「酸辣湯麺のお持ち帰り」
と再度告げると
「ラーメン、オミヤゲダメ」
とのこと。
仕方ないのでご飯系の弁当に変更しようと思ったら
「チカイ?」
と再確認される。
「すぐ近くだよ」
と答えると
「チカイ、ラーメン、ダイジョブ」
という展開になった。
店の前で待つこと数分。
持ち帰りのプラスチック容器に入ってるのかと思ったら、丼をそのまま渡されてビックリ(^^;
「これ、どうすんの?」
と確認してみると
「アトデ カエシテ…。オミセ ダレモ イナイ ソトニ オイトク」
とのこと。
予想外の展開に笑った。
京都から戻ってきたその足で、ラーメン丼持ったまま商店街を闊歩するとは夢にも思わなかった(^^;
日本語がたどたどしい接客だと苛々する人もいるかも知れませんが、日本人同士の家族や、恋人や、友人だって100%の意思疎通はできないのだもの、何があっても笑っているのが大事。
きな臭い報道が多いですが、誰とだって価値観や文化背景や嗜好や性別や年齢が違うのだもの、通じない前提で仲良くするのが大切なのだ。