季節外れの裸足の季節。
店名は「裸足」じゃなくて「素足」ですけど…。
9月に地元のムサコ(武蔵小山)オープンしたニューカマー。
夏以降バタバタしていてオープンに気付かず、地元の名湯「清水湯」のオーナーブログ(こちら)で情報を得る。
醤油ラーメン500円というのがなんともムサコ価格。
名湯だ、500円だと書くと、武蔵小山ってずいぶんと田舎だと思うでしょうが、実はJR山手線の目黒駅から2駅。
なんと、渋谷までも4駅という立地。
意外にかなりの都心ですが、なぜかディープでチープな感じもあって楽しいのが我が町ムサコなのです。
昼過ぎにお店に入ると女性客3名+女の子の子供客2名で、店内女性客のみ。
エスニック調のカフェっぽい内外装なので女性ウケいいのは納得。
イチ押しメニューらしい台湾揚げねぎラーメンを注文。
大振りの焼豚に、炒めたもやし。
たっぷりの揚げねぎにメンマと万能ネギ。
これで600円なのだから、これまた戦略的ムサコ価格で驚き。
台湾揚げねぎラーメンといえば、渋谷の喜楽が有名。
他に西麻布、恵比寿、目黒と展開するちょろり、かおたん、えんとつやなども有名。
さらには地元の老舗「自慢亭」も有名ですが、醤油の色がやや薄いものの、見た目はまんま香湯(かおたん)ラーメン。
香湯ラーメンはサヤエンドウで緑を演出していますが、素足は万能ネギで緑演出。
香湯ラーメンは茹でもやしですが、素足は炒めもやし。
揚げねぎのコクと香ばしさと甘さと香りがふっと立つ、優しく、上品で、懐かしいのにどこか今風な醤油ラーメン。
香湯と比較すると、スープは素足の方が淡泊な印象。
しかし香湯は細麺で素足は中太麺。
全体的には淡泊なスープとほどほどに強い麺との組み合わせで、しんみりじんわりし過ぎないまとめ方になっている。
店内BGMはずっとアブリル・ラヴィーンみたいな、ティーンネイジャーのガールズロック。
この選曲に若い店主の心意気を感じる。
台湾揚げねぎラーメンといえば、終戦で台湾から引き上げて来た人が日本国内に広めたモノ。
歴史的背景に思いを馳せると、どことなくセンチでシックになりがちですが、それを今風にアレンジしてるのはさすが。
古過ぎず、新し過ぎず、コンサバ過ぎず、奇を衒い過ぎずのいい塩梅。
これぞ正しく温故知新。
他に
・海老だしラーメン
・トムヤムクン つけ麺
・グリーンカレー つけ麺
などのメニューもあり、夕方からは一品料理をつまみに軽く呑む事も可能。
このお店きっと流行る。
ご馳走さまでした。