高齢出産で生まれた子は手が掛からないという都市伝説(?)がある。
夜泣きや愚図りなどで高齢の親に負荷を掛けると、高齢の親が参ってしまうというのが理由。
自律していないうちは親の庇護が生存条件なので、親の限界値を越えるほどは手をかけない(愚図らない)ということらしい。
健太は寝つきがいいし、夜泣きしないし、離乳食も好き嫌いせずになんでもパクパクよく食べる。
親の限界値が低いということの裏返しなのかも…。
モグに踏まれたり、一緒に寝たり、モグを噛んだり舐めたりしているのだから、健太はかなり雑菌まみれの生活をしている。
先天的な要因が大きいのかも知れないが、衛生過ぎる生活空間はアレルギーを誘発するという説を、ぼくは信じる。
今後どうなるか分からないが、モグがいるお陰で健太はアレルギーにならない気がする。
例えば犬にネギ、ニンニク、タマネギを食べさせない方がいいとか、キシリトールはご法度とか、塩分は不要とか、犬と生活するうちに知ったこと(調べたこと)がたくさんある。
子供も同じで、母乳がいいとか、無理して母乳のみにする必要がないとか、早く離乳食を始めるとアレルギーになりやすいとか、おしゃぶりを与えた方がいいとか、与えずに過ごせるならおしゃぶりなしの方がいいとか、背中スイッチのこととか、全く知りもしなかったことを知ることが多い。
とても驚いたのは乳幼児にはハチミツを与えない方がいいということ。
ハチミツは栄養豊富で消化にもいいから、どんどん与えた方がいいのかと思っていたら逆だった。
知らないことが多い。
同年代というか同じ月齢の知り合いや友人と過ごすことも増えてきた。
体型や髪の量や、発達度合や、性格は、ほんと千差万別。
よく動く子供もいれば、人見知りする子もいれば、お喋りが上手な子もいれば、よく笑う子もいれば、よく泣く子も、よく寝る子も、食が細い子も、大食漢の子もいる。
全て個性なんだから、それぞれに育てばいいと思う。
決定的に違うのは、一人っ子なのか兄弟姉妹がいるかどうか、という気がする。
子供は何でも真似るので、兄弟がいる方が早熟で幼い頃から社会性が育まれるそうだ。
兄弟姉妹で2人だと縦社会の掟を学ぶ。3人以上いると、多数決という民主的なルールを自然に学習すると聞いた。
うちの場合は一人っ子だけどモグがいる。
生まれたときから、自分より大きい犬と暮らしているという影響は大きいはず。
健太はなにしろモグが大好きで、モグが寝ていればそこまでズリハイ(ハイハイ以前の匍匐前進)で移動して、耳を引っ張ったり、尻尾を噛んだりして、よくモグに怒られて(唸られて)いる。
唸られても、キョトンとしているだけで驚いたり泣いたりしない。
モグも健太のことが好きみたいで、嫌なことをされるとサッと立ち上がって移動するが、また近くで寝るからすぐに健太にちょっかいを出される。
本当に嫌なら、健太が追いかけられない階下や階上に移動すればいいのに、意外にいつも近くにいる。
モグとばかり遊んでいると、人間よりも犬にシンパシー感じる子供に育つかも知れないけれど、それもまた個性かも。
狼少年ケンではなく、犬赤ちゃん健太。(弱そう)