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 目黒通りを西に向かって環七越えるとすぐに都立大。
 いつも人が並んでいる店が気になっていたんですが、ヒカルが友達に聞いたら有名な和菓子屋さん「ちもと」とのこと。

 食事制限してからデザートに興味がでてきたギャルおじさん(ぼくのことです)としては、和菓子と聞いたら速攻で行ってみたいと思いきや、わざわざ和菓子を食べるために出掛けたいとは思わん。しかも1時間は並ぶと言われると萎える。
 このあたりが、いちにんまえのギャルおじさんに成りきれてない証拠。

 …が。

 和菓子とはいえ夏はかき氷が名物で、それを求めてみんな並ぶとのこと。

 ここで
「かき氷って、わざわざ出掛けて並んでまで食べたいものなのか!?」
 と、さらに疑問が…。

 あまり気乗りしないままヒカルにせがまれて行ってみる。

 車だと10分。しかし電車だと3駅だからそこそこの距離だ。
 かき氷を食べるために、わざわざそんなに移動するのも人生初めてのことだし、しかもマジで20人くらい並んでいて1時間待つのも初めて。

 …で、でてきたかき氷がこれ。

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 天空の城みたいな大きさ。

 食べたら驚いた。

 こんなにふわふわなかき氷は食べたことがない。

 かき氷機で削らないで、人がカンナか何かで削ってるんだろうか?
 そもそも氷が違うんだろうか?

 客の8割が女性だが、その10割がこのサイズのかき氷を難なく食べきっている。
 それほどにふわふわなのだ。
 食べても頭痛がしないのだ。
 身体に優しいかき氷(なんだそれ?)なのだ。

 こりゃ、並ぶ価値ある。
 だって他じゃ食べられないもの。

 2人でかき氷も芸がないと思い、ぼくは葛きりを頂く。

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 これも驚いた。
 まるでのれそれ見たい。

 葛きりをのれそれに例えるのもどうかしてると思うが、食感は完全にのれそれ。
 喉越しものれそれ。
 味も匂いもない感じが、これまたのれそれ。

 つけだれ(?)の黒蜜は濃厚にして豊穣。
 いやー参った。さすが名店。

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 箸置きの小ささも最強。

 あとはお茶が旨くて驚いた。
 これだけ風味が強いということは、じっくり水だししてんのかな?

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