家にゴキブリが出たのでその写真を撮って「ガサガサガサ」というエントリーを書いた。
そしたら写真はキモいというニュアンスのコメントをもらった。
ゴキブリを潰した写真とか、ゴキブリを食べてる写真とか、そこまで行くとさすがにエグいけど、普通に生きてる昆虫写真なんだから、それを撮ってブログにアップしただけでキモい的なコメントをもらうのは意外だった。
「そんなに嫌われてるわけ? 」と思った。
確かにゴキブリってのは嫌われ者だし、あのフォルムや足のデザインや、何しろあのすばしっこさはぼくも一瞬たじろぐほどに怖い。
キモいとか、汚いってより、怖いってのが正直な思いだ。
でも生物として命の重さは人間も犬もゴキブリも等価だと思うから、基本的には殺さない。
ゴキブリホイホイみたいなのも、そのまま捨てて燃やすのかと思うと可哀想で使えない。
エントリーにも書いたけどゴキブリとは「増えないで欲しいなー」という消極的な向き合い方なのだ。
クワガタやカブトムシやセミの写真をアップしても「そんな写真載せないでよ」というコメントは来ない気がする。
しかし蛇とかトカゲだと「そんな写真載せないでよ」というコメントがくる可能性がある気がする。
ぼくが凄い美しいと思って花の写真を撮ってブログにアップしても、その花に嫌な思い出がある人にとっては「そんな写真載せないでよ」という気分なのだろう。
例えばタオと仲良くキスしてる写真を撮ってアップしても、犬好きの人にとっては微笑ましい写真だろうし、犬嫌いの人にとっては「なんて不衛生なんだ」と思われるんだろう。
存在自体を忌み嫌われているばかりか、写真を撮ってブログにアップしただけで「やめてくれ」という反応が返ってくるんだから、ゴキブリの嫌われ方はレベルが高い。
シーマンが言ってたが、好きの反対は嫌いじゃないんだ。
好きの反対は無関心なんだ。
そんなにゴキブリが嫌いということは、無関心ではいられないということで、それだけ関心が高いってこと。
そう考えると、ぼくはゴキブリに無関心なのかも知れないと思った。
なんでこんなこと考えているかと言えば、昨日と同じく、仕事に煮詰まって天井を見上げたら、そこにはゴキブリがいなかったから。
いたら怖いし、いなきゃ寂しいみたいな微妙な乙女(おっさん)心ですね。