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 年齢とか数字に対しての感受性が強くなってきた健太が、急にぼくの歳を訊いてきた。

「ねぇ、ちーち なんさい?」
「52歳だよ」
「そっかー。ごじゅう にさいかー」 
「どした?」

 
「あのさ、ちーちも 4さいだったら よかったのにね」
「なんで?」
「だってさ 4さいだったら けんたと いっしょに あそべるじゃん」
「そっかー。そーだよなー」
「うん。そうだよ」

「でもさ、いまも一緒に遊んでるじゃん」
「そっか。じゃ、いいや」

 

 子供って、年齢や時間の概念のぶっ飛ばし方が凄い。