去年の4月に勢い&無計画にフリーになったものの、契約&入金に至らぬままで仕事の仕込みが10ヶ月以上続き、経済的な負担と心配をかけた埋め合わに「タオの写真を撮りたい」と言い出したヒカルにGRD2をプレゼントしたのが1月のこと。
GRD2の性能でいい写真(当社比)がたくさん撮れたが信じられないことにそのGRD2を失くして(間違って捨てて)しまったのが1月末。
意気消沈のヒカルが可愛そうだったのでほぼ仕事が決まった段階で見切り発車でGRD2を再購入したのが2月。しかし2人の共有物みたいな中途半端なキメで買ったのも悪かったし「また失くしてしまうかも」という不安があってかなくてか知らないが、せっかくプレゼントした2台目のGRD2を彼女が使おうとしない。
どうしたものかと思っていたら仕事が決まったお祝いにヒカルがR8をプレゼントしてくれた。晴れて(?)2台目のGRD2はヒカルの所有物で、R8はボクの所有物という棲み分けが成立したのが3月。
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カメラに詳しくないので知らなかったが、ほんとに色々と機種ごとの差がある。
例えばGRD2はコンパクトなので携帯性に優れているが、もっと小さいコンパクトデジカメもたくさんある。GRD2は単焦点なのでズームができない。しかし代わりにレンズが想像以上に明るいので、空気感みたいなモノや信じられない色味を写し出す。流行の顔検出や手ブレ防止機能もないけれどもGRD2は素晴らしいんです。
しかし難点を上げるとすればフォーカスが遅いということに尽きる。しかしその難点だって、動き回る犬や子供を撮らなければ問題ない。
要するに同じ車でも2シーターのスポーツカーがあれば、荷物をたくさん積めるトラックもあれば、大家族を乗せる1ボックスもあれば、雪や山に強い4輪駆動もあるのと同じ。一口にカメラと言っても、用途によって様々なんである。
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…が、しかし。
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元来ヒカルがカメラを欲しがったのがタオを写したかったからだ。なので当然のことタオの写真を撮りまくっているが、基本的に動いてるときはGRD2のフォーカススピードではピントが合わないので寝ている姿の写真ばかり。強引な言い方をすれば、全て同じ寝顔のタオの写真なんである。
そこでボクが20年くらい前に使っていたフィルム一眼レフカメラを引っ張り出してみたら、20年も前のカメラなのに、やっぱり一眼レフのオートフォーカスのスピードは速い。タオよりも速いくらいなんである。
彼女はここで完全に一眼レフに魅了された。
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女の人が子供やペットを撮りたいというニーズがあって、キャノンのEOSキスデジタルみたいな女性も扱える小型軽量一眼レフカメラのマーケットできたんだと思う。だから子供やペットの動いてるときや、その時々の表情を撮りたいと思ったらデジタル一眼レフってのは当然の選択だとも思う。
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そこに今回のタオの不調が重なった。もう決まりである。
あと何年生きるか分からないタオの姿を思い出として残したければ、寝ている姿ならGRD2で十分だけど、動いてる姿や走り回っている姿を残したければデジタル一眼レフでもなければ、オートフォーカスのピント合わせのスピードが遅くてムリなのだ。
タオの通院でこの1週間で10万円以上の出費があったので、明日からたくあんでもかじるしかないんですが、そんな経済的な苦境にも関わらず、彼女はデジタル一眼レフカメラ(ニコンD60)を買った。
今年に入って4台目のカメラなんである。
林家ぺーさん&パー子さんもビックリではないだろうか?
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そういう経緯があってGRD2はボクのモノとなった。
タオが病気してくれたおかげだ。
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我が子や、老い先短いであろうペットを撮りたいという気持ちになった女性は、母性モードになってるから財布のヒモが(信じられないくらいに)緩みますね。
ニコンやキャノンのWEBを見たけど、一眼レフカメラを使ってるのが女性だったりして、女性のデジタル一眼レフ需要が大きいことを初めて知りました。