バカと煙は高いところにのぼるといいますが、どうやらぼくはバカでも煙でもないらしい。
なぜかといえば近場の恵比寿ガーデンプレイスの展望レストランへ行くシースルーエレベーターに乗ると不機嫌になるし、六本木ヒルズ最上階のMADO LOUNGEにあがるエレベーターも大嫌い。(でもまぁ、外が見えないからこっちはまだ大丈夫)
高いところにわざわざ出かける人の気持ちがわからん。
だいたいエレベーターの密室が嫌いなのに、それが凄いスピードで一気に地上何百メートルまで引っ張り上げられるなんて考えるだけで不愉快。
そんなぼく(バカでも煙でもないおっさん)が東京タワー。
掃除してたら前にもらったチケットが出て来てしまったのでどうにもならん&チケットくれたヤツの小さな親切が憎い。
普通は明日の朝の初日の出に行くんでしょうけど、そんな混んでるときに行く気もしないので、大晦日の昼下がりというなんとも中途半端な時間帯に出かけてみる。
古川橋から麻布十番を抜けると家から車で15分。バカでも煙でもないのに高いところにわざわざのぼる意味が見いだせないまま、東京タワーに到着してしまう。年末の東京は道が空き過ぎててよくない。
最近オシャレな照明でライトアップしたりで話題の東京タワーですが、なんと50周年記念だったんですね。
それに合わせて色々とオシャレにリニューアルしてると聞いたんですが、要するにはとバスコースの東京名所なので、田舎から遊びに来た人の東京見物ポイントという位置づけは何ら変わらず、ひとことでいえば雰囲気はまるで浅草。
東京タワー見ながら食事みたいなことは多いが、考えてみると東京タワーの中に入るのは人生2度目。
小学生くらいのときに家族で遊びに来たことがあるのを思い出した。…と同時に、展望台まで外階段で歩いて上がったことも思い出した。
高いところに上がるのは不愉快ですが、それでもエレベーターで引っ張り上げられるよりはまだ歩いた方がいい。
そこで外階段で展望台へ。
疲れるし怖いし、なんにも楽しくないじゃん…。
しかものっぽん兄弟という東京タワーのマスコットキャラがゆる過ぎる。太さも長さも色味も違いまくりで、これを考えるとディズニーなどのライツビジネス専門の会社の徹底振りはすごい。だってのっぽん、オリジナルの本物なのに中国のディズニーランドみたいなパチもん感が漂ってるもん。
あと思ったのは、階段で展望台まで登っている途中に「ここの高さはウルトラマンと同じ高さ」だとか「ここまで来るとゴジラと同じ高さだ」などのパネルがあるんですが、それに喜んでるのは男の子ばかり。女の子なんか、そんなことには全く興味を示さずに、お土産ショップのパワーストーン系のアクセサリーに夢中になっていた。
いまだにウルトラマンやゴジラで喜んでる男の子ってバカだ。
バカだから、高いところに登りたがったりするんだろう。
こりゃ同年代の女の子から「男の子って子供っぽい」って言われてもしかたないし、まるで煙みたいに掴みどころがない。
男はバカだから高いところに登れば、女は煙だから高いところに登りたいのかも。
…とまぁ、そんな東京タワー見物でしたが、チケットもらってももう行かないよ(^^;