今回の引っ越し騒動(?)で久しぶりに痛感しているのだが、春の生暖かい雨とは対照的にこの社会は犬連れに冷たい。
他に思ったのは前回の引っ越しはそこそこ順調な会社(SKIP)の役員やっていたが、今回の引っ越しはやっと3期目の決算を終えた超零細個人企業(Route24)の役員という立場の違い。節税のために赤字決算にしたり、役員報酬(ぼくの給料)を限りなくゼロにしているため、資料などを見ると数字上は無収入に近い。なので社会的な信用度は仕事もしていない学生とほぼ同じということらしい。
大手の不動産屋などは数字しかみないので、ぼくなんかは住宅ローンが組めないどころか、賃貸を借りる審査にも落ちる可能性があるそうだ。
だったらどうしたらいいのか聞いたら、個人の大家さんが経営してるみたいな小さなマンションだったら、最終的には大家さんの人柄と借家人側のぼくの人柄が合うかどうかという人間同士の付き合いみたいな部分に委ねられるので、数字的には社会的な信用度がなくても物件を貸してくれる可能性が大きいとのこと。
その人個人がどうなのかいちいち判断してるのは面倒なので、両親が健在でまだ仕事をしていて保証人になってくれるとか、一部上場企業に勤めているなどの分かり易い保険があれば信用度は上がるということですね。
まことにもって効率的で合理的。
人の信用や価値がそうやって決められるのも当然のことだと思う。
著名な音楽家でも住宅ローンを組めないみたいな話しを聞いたことがあるが、会社や組織という社会システムからスピンオフしてる以上は、会社や組織からははぐれ者のならず者くらいにしか見てもらえないってことですね。
ならず者のおじさんは頑張るんである。