GRD2で写真を撮るのが楽しくて仕方なかった。目に見えるのと違う色味で撮れるから何を撮っても楽しかったわけだ。
しかしオートフォーカスが遅いので動き回る犬などを撮るのには不向きなカメラだし、単焦点の広角レンズだから遠いモノを撮るのも困難だ。
そんなウィークポイントがあるものの、そこを補って余りある程にレンズが明るくてブルー系の発色が素晴らしい。だから色々と撮りまくっていたが、さすがにどうやら厭きてきた。
◇
厭きたと言ってもGRD2に厭きたわけでもなければ、写真を撮ることに厭きたわけでもない。
生活圏内の被写体に厭きてきたのである。
だから桜が咲いたことで日常の空間が非日常に変貌して嬉しかった。しかしそれにももう厭きた。
◇
今まで撮ってないモノを撮りたくなってきた。
行ったことのない場所。見たことのない景色。
会ったことのない人。
キラキラ輝いちゃってる若い女の子…。
でももっと興味がある撮りたいのは形のないモノだ。
例えば光であり、陰であり、風であり、匂いであり、味であり、温度であり、湿度であり、音であり、喜びであり、奇跡。
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形のないモノを撮ってみたいなどと言い出してるあたり、生意気であり飽きっぽい性格なんだと自分でも思うわけですが、本当にそう思うんだから仕方ない。
どうやれば形のないモノをGRD2を通してデジタルデータ化できるのだろう?
未開拓で不慣れなことにトライするのが楽しい。
GRD2の第2章が始まる予感。