自宅仕事部屋の机に座っていると、羽田を飛び立つ飛行機が遠くに見える。
厄年の42歳にもなると飛行機を見て「ぶーん」みたいな子供っぽい感慨はなく
「JALだな」
とか
「747じゃないな」
とか
「やっぱりJALの赤よりANAの青の方が空に映えるな」
とか
「最近、飛行機乗ってないなー」
とか
「札幌行きかな? それとも福岡?」
とか
「いまの時期の機内は出張の人より、帰省の人の方が多いんだろうな」
など、どうでもいいことばかりを思う。
42年生きて来た経験や知識に裏付けされた思いよりも、飛行機を見て「ぶーん」といいながらはしゃいでいる子供の思いの方がシンプルで強い。
夏が終わる前に1日くらい東京を離れよう。
少しばかりこの時空間に捕われ過ぎている気がする。
タオも一緒にだと車で行ける範囲に限定されるがそれでもいい。飛行機に乗って「ぶーん」と海外に行くのは、タオがいなくなってからでいい。
…と。
旅じゃなくても移動は楽しい。
現実の時空間にコミットすることって素晴らしいのだ。
どれだけネットが進化したって、現実にその人に会うことや、現実にその場所に行く経験や体験は越えられない。
やっぱりこれからは、現実世界にデジタルデータのレイヤー重ねるみたいなサービス&エンターテイメントが面白いわけですね。