新たな仕事の展開や、新たな出会いなど、とてもいい1年でした。
けれどやっぱり、どうしたってタオが亡くなった喪失感が圧倒的に大きい。
まだ入院が続いていたりすると、心配や経済的なダメージでこっちが参っちゃいそう。そのあたりも汲んでくれたのか、あっけなく亡くなり過ぎ。そんなこと汲んでくれなくていいし、寝たきりでもなんでもいいから一緒に年を越したかった。
20歳まで生きたケムの晩年で老犬介護には慣れたから、その反省を活かして、タオの老後は徹底的に面倒みてやる覚悟してたのになー。
バカだよな、タオは。やっぱり可愛いことしか取り柄のないバカ犬だった。
目黒に住んでからはずっと、タオとヒカルと3人で近所の祐天寺にお参りに行くのが恒例だったのに、そんな些細なことすらもうできないと思うと寂しい。
日曜日にスタンドでタオの毛だらけだった車を洗車した。室内清掃もしてもらったら、もうタオの抜け毛も1本もない状態。
ピカピカになったテールランプに当たった太陽がマンションの壁に反射してる。数ヶ月洗車してなかったのでまるで新車みたい。
「後席が犬の抜け毛だらけなので、全て取るのは大変でしょうから適当でいいです」
とわざわざ伝えたのに、完全にピカピカになってしまった。
車に残っていたタオの痕跡が消えたところで、タオの思い出が消えるわけでもないから別にいいんだけど…。
タオの仏壇用のキャンドルを買いに行ったら、クリスマス需要後のせいか、100ピースのお徳用パックが売り切れていた。
なのでちょっとお高いけど、タオと同じ配色の白黒のキャンドルを購入。
こんなことしてたって意味はないんですけどね…。
タオがいない年末年始は13年振りのこと。
日常生活の些細なことで未だにいちいち違和感ありますが、仕方ない、これに慣れるしかない。
なんだか湿っぽい。よくないな。
でもまぁ、振返ってもタオの事ばかり思い出されるというのが本当のとこなので仕方ない。