飛ぶことを忘れた

　仕事机の前に座ってiMacの画面を見る。次にリリース間近のアプリのチェックでガラ携の液晶画面見る。
　ふと視線を上げると窓の外には夏の空。

「あーあ。仕事放り出してどっか行きたい」
　と思う。
　あの雲のように、自由に、のんびりと。

　しかしぼくは捕らわれの身。
　もしくは翼の折れたエンジェル。
　ひょっとすると 飛ぶことを忘れた小鳥（おじさん）ちゃん。

「飛ぶことができないのなら、せめてさえずろう」
　と思うがtweetする気力もなし。

　仕事放り出してどっか行きたい。