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 疲れたり、酒が入ってるときに視力の低下が著しく、現実世界や写真の輝度や色彩やピントなどがよく分からなくなる。GRD2で携帯の画面を撮った写真を前のエントリーで使ったがずっとこんなに暗いとは思ってなかった。なので輝度アップさせて再利用。

 ずっと視力2.0を誇ってきたので、世界が霞んだり暗く見えてると視覚系のメカニズムがバグってるのかと思うが、どこもかしこもバグっていくというのが老いるということなのだからそれを楽しむ方が前向きだ。

 よく見えないと嘆くよりも、見たくないモノが見えないフィルターを手に入れたと思えばよい。

 よく聴こえないと嘆くよりも、自前のノイズキャンセリングシステムが構築されたと思えばよい。

 そのうち膝やあちこちの関節がバグって寒い日や雨の日には神経痛を発症し、バスの乗り降りも「どうしてバスの乗り降り程度のことにそんなに時間がかかるわけ!?」という信じられない様なスロースピードになるんだろう。

 相対的に考えれば自分が遅くなれば世界が早く感じるはず。自分がワープして先に行くのも楽しいだろうが、世界がワープして取り残されて行く感じもまた楽しそうではある。

 そーだ。Suicaの話しだ。

 相変わらず車移動も多いが、環境への負荷を考えてなるべく公共交通を利用することを心がけている。その際のバスやJRや私鉄などの乗り降りはお財布携帯のSuicaだ。

 消費エネルギーを考えるとどうなのか分からないが、切符1枚を使い捨てることを考えれば、デジタルデバイスの方が低エネルギーで低資源という気がする。電車の切符とコンビニのレシートがなくなるだけで、かなりの紙が節約できるんじゃなかろうか?

 …で、そーだ。Suicaの話しだ。

 昨晩チャージが切れたので2回目のチャージを試みた。

 するとアプリのバージョンが上がってるからバージョンアップしてくれとのメッセージが表示される。携帯アプリなんか全く使わないのでアプリのバージョンアップ方法が分からん。アプリメニューから新規ダウンロードすれば最新バージョンになるかと思えば、どうやらそれではダメっぽい。そこで個別のアプリメニューを開いてみると「バージョンの確認」みたな項目がある。しかしこっちはバージョンの確認じゃなくてバージョンアップしたわけです。だから勝手に「バージョンの確認」でないと思い込んでいたら最終的には「バージョンの確認」が正解だった。

 確認してバージョンが古ければ、新しいバージョンをダウンロードするかどうか問われるというユーザーインターフェイスなんである。小さな文字で色々書いてあるからかすみ目と老眼が始まったオッサンとしては邪魔くさくてそんなの読んでられん。

 15分くらいかかってバージョンアップ終了。

 すると今度はクレジットカードの有効期限が切れてるから再設定してくれと表示される。そう言えばこの3月で有効期限が切れて新しいカードが送られてきていた。クレジットカード番号は変わらないけど5年毎の更新だから有効期限が2013年に延長されていたのだ。財布からカードを取り出してカード番号と有効期限を入力。これがまた数字が小さくて邪魔くさい。

 2回間違ってカードの有効期限再設定終了。

 これでやっと滞りなく(あるけど)チャージができて、世界の中心(中目黒だけど)で愛を叫ぶみたいな晴れやかな気分になったんですか、今度はフォーマットとのこと。

 パソコンを使っているボクにしてみればフォーマットってのは全消去って意味だ。せっかくバージョンアップしてカードの有効期限を書き換えて1万円チャージした直後にフォーマットしたら、全てが消えるんじゃなかろうか?

 フォーマットしてから何かするならいいけど、一苦労(大袈裟)しながら設定やチャージの作業を終えた後でフォーマットかけていいんだろうか?

 それで1万円分のチャージが消えたりすると、また消費者センターみたいなところに電話することになって、またまたたらい回しにされるのか?

 しかしちゃんとマニュアル読んでないこっちに落ち度があるだろうから、最終的にはフォーマットして消えた1万円分のチャージは戻ってこない気がする。

 …とはいえ「フォーマットだよ!」とペンギンだか何だか知らないSuicaのキャラが言い張ってんだから、大人としては、ここは1つ彼の言うことを汲んでやるしかない。1万円が消えても死ぬわけじゃないから、そのときは黒Suicaペンギンに免じて許してやろう。

 …みたいな葛藤があった後にフォーマット。

「あら? やっぱ間違ったわけ!?」

 と自分の行動を反省したくなるくらいの時間、黒Suicaペンギンがクルクルと回り続ける。

 クルクル、クルクル…。

 クルクル、クルクルクル…。

 クル…。

「こいつ(=黒Suicaペンギンのことです)、ひょっとしておちょくってんのか!?」

 とか思いかけるがクルクルクル…。

 クルクル、クルクルクル…。

 クル…。

 そしたらそれで正解。

 変更した設定はそのままで、当然のことチャージした1万円も残っている。

 ほれ見ろ。オジサンだってやればできんのさ。

 ざまー見ろ、黒Suicaペンギンめ。

 …と、人知れず、中目黒の駅前でほっと胸をなで下ろすオッサン(=ボクのことです)なわけですが、それにしてもフォーマットって言葉の使い方間違ってないか? フォーマットってのは全消去のフォーマットでしょうに…。

 お財布携帯のSuicaに1万円チャージするだけでもプチアドベンチャー。日常生活の些細なことが、ディズニーランド以上に刺激的なのが楽しい。

 もっと老いると、もっと日常が刺激的なアドベンチャーになるんだと思う。

 生きてるということが本質的にアドベンチャーでありサバイバルなんだもの。

 日常に楽しみが増えて来た(^^v


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