R0012915_2.jpg

 パンケーキといってもホットケーキではなくてカメラのレンズのこと。特殊な技法で作られた単焦点のレンズだが、長さが短くてパンケーキみたいだからそう呼ばれているそうだ。単焦点だからレンズが明るくf2.0くらいだからGRD2よりも明るい。それだけ明るければ動きが激しくない被写体なら夜でもフラッシュなしで撮れる。フラッシュなしということはより自然な色で夜も撮れるということだ。

 ヒカルが使ってるNikon D60には広角〜標準と標準〜ズームのレンズ2本がセットになっていた。この2本があれば大抵は事足りる様だが、ちょっと散歩に行くのにデジイチ(デジタル一眼レフカメラ)ってだけでも実は大仰。そこにズームレンズを装着すると、いくら可愛らしいストラップに交換していても物々しくなる。

「自分で自由に操作できるデジイチがいいんだけど、ちょっと散歩に出る時にコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)気分で気軽に持ち出したい」

 という不埒な欲求が多いらしく、最近はパンケーキレンズが人気だそうだ。

「ズームはできない単焦点だけど、その分はレンズが明るいし薄くて小さくて軽いからコンデジ気分。しかし写りはデジイチよ♡」

 みたいな欲求に見事に合致してるのだから、流行るのは分かる。

 車で言えばデジイチをスポーツカーとすると、そのスポーツカーの持ち味そのままにオートマ車が出たみたいなことだと思う。

 パンケーキレンズは凄く薄いのでレンズ内にオートフォーカス用の駆動システム(モーターなど)を取り入れにくい。最近オリンパスから標準でパンケーキレンズがセットになったデジイチが発売されて人気だそうだがNikon D60に装着できるのは、ボクが調べた限りではNikonから出ていたのがAi Nikkor 45mm F28というレンズ。既に製造が中止されメーカー在庫もなくなり、市場に出回っている新品にはプレミアがついて定価よりも高くなっている。中古もたまに出てくる様だが調べた限りではない。

 次の候補がコシナというメーカーが出しているVoigtlander Ultron 40mm F2 SLII Asphericalとなる。これは前のレンズのマイナーバージョンアップ版らしく、昨今のパンケーキレンズブーム(?)に合わせて去年の年末にリリースされた商品だ。

 …と。ここまではどーでもいいんですが(よくもないけど)ちなみにVoigtlanderって読めますか?

 正式なドイツ語表記ではVoigtländerと書くみたいですがカタカナだとフォクトレンダーと表記するのが一般的で、コシナというメーカーが出しているブランド名。

 レンズの商品名のUltron 40mm F2 SLII Asphericalはウルトロン40mm F2 SLII アスフェリカルと読みまして、40mmというのが焦点距離のことで、F2というのがレンズの明るさのことで、SLIIってのが何を意味するかわからなくて、アスフェリカルというのが光学用語で非球面レンズとのこと。

 …と。ここまでですでに舌を噛みそうなんですが、難しいことは抜きにしても(抜きにもできないんだけど)Nikon D60に装着するパンケーキレンズとしてはVoigtlander Ultron 40mm F2 SLII Asphericalがチョイスとしては悪くないらしい。

 なぜに悪くないのか?

 それは写りがシャープで色が自然でボケ味がいいとか言われてるみたいですが、何しろNikon D60に装着できるレンズで今も発売継続されているのはこれだけみたいなんですね。

 定価50,000円。安いところで43,000円くらい。しかしレンズ1つに4万円も払うのはアホみたい。だって4万円あればコンデジ1台買えるしヘタするとGRD2が買えるわけです。

 …とはいえライカ用のレンズとか、レンズだけで40万円くらいするのでそれを考えると4万円は安い。カメラってのはボディ本体にもあれこれ含蓄がありつつ、どうやらレンズにこそその奥深さが隠されているっぽい。(にわか仕込み)

 しかしそれにしてもレンズに4万円は高い。そこで中古レンズを探していたら3万くらいで市場に出回ってるみたいなんですが、それにしても中古のレンズで3万円ってどーなのよ? カメラマニアからしてみれば「欲しいときにはなくなってるのがレンズだから安いから買っておいた方がいいよ」ってことなんでしょうけど。

 自分が使うわけでもなければ自分のカメラでもないのにパンケーキレンズを調べていたら面白かった。

 何しろフォクトレンダーという名前がカッコ良過ぎる。合体ロボみたいだもの。

 こうやってカメラの世界にハマって行く人の気持ちがよく理解できた。

 ヒカルなんかはこういうバックストーリーとかフォクトレンダーという名前には全く関心ないのに、デジイチを気軽に持ち歩きたいという欲求からパンケーキレンズが欲しいと言い出して、何なのか調べてみたら、それが(それなりに)流行っているのにも驚いた。

 いつかNikonのデジイチのボディを購入しようと思っているのでNikonにマウントできるレンズが増えるのは(借りられるから)大歓迎。

 しかしマウントできるとはいえ、オートフォーカスは作動しないのでマニュアルフォーカス。それがまた写真を撮っている気分を高めてくれるそうだけど、ピント合わせるのが大変だからこれだけオートフォーカスが流行ったのに、オートフォーカスが浸透するとマニュアルフォーカスに回帰して行くというのがアホらしい。

 Nikonからオートフォーカス対応のパンケーキレンズを出して欲しいという声は根強いみたいですが、その前にオートフォーカス対応のパンケーキレンズをオリンパスが出したので、そっちに乗り換えた人も多いらしい。

 パンケーキレンズに関してはこのブログが詳しくて面白いです。

 あー。書くの疲れた(^^;

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください