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 ぼくは1Fの仕事部屋で○○○○の企画のまとめ。
 モグは2Fの床暖で爆睡。
 ヒカルは3Fの部屋の片づけ。

 電話が鳴ったが、ヒカルが出てくれるかと思って放置していたら留守電になった。
 留守電になるとスピーカーに切り替わるので、メッセージを入れてくれると聞こえるのですが、メッセージがないまま電話が切れた。

 

 メッセージがないということは、大した用件ではない。
 コールバックする必要もないと思って、そのまま仕事を継続。

 

 するとものの2分くらいで
「ピンポーン」
 とベルが鳴る。

 1Fにいるぼくが玄関に出ると、そこにはチャリで駆けつけたお巡りさん。

 玄関開けるとお巡りさんが立っているというのは一瞬ビビる。
「どうしました?」
「えっ?」

 なにか悪いことしたかと思い返して見るが、さすがに手が後ろに回ることはないはず。
 慌てる必要もないので
「なにかあったんですか?」
 と、冷静に聞いてみたら
「ほら、あの。SECOMの非常灯が…」

 いわれて家の外壁のSECOMの非常灯を見ると、確かに点滅している。(当然ですが、はじめて点灯しているのを見た)

「誤発信ですかね?」
 とお巡りさんに聞かれたので
「ヒカル。お巡りさんきたぞ」
 と、大きな声を出して3Fのヒカルを呼ぶ。

 するともう1名のお巡りさんがチャリでやってきた。

 玄関に出てくるヒカル。

 するとパトカーが家の前に音もなく停まり、そこからお巡りさんが4名降りてくる。

 何事かと、少しビビるヒカル。

「SECOMの非常灯が点滅して、警察に侵入者ありの連絡が来たので急行しました」
「SECOMさんじゃなくて、警察の方が来るんですか?」
 要領を得ないヒカル。
「SECOMの人はもうすぐしたら来ると思いますよ。ほら、あの、やっぱり警察の方が早いですからね…」

 

 ここでもう1台、パトランプもサイレンも消したステルスモードのパトカーが来て、お巡りさんが2名降りてくる。

 

「間違って非常ボタン押しちゃいましたかね?」
 と、ヒカルに尋問(?)するお巡りさん。
「あっ! 掃除していたときに押してしまったかも…」
 とヒカル。
「その後にSECOMさんから電話ありませんでした?」
「出ようと思ったら留守電に切り替わってしまって…」
 とぼく。 

 

 単なるミスで8名のお巡りさんに急行してもらうと、さすがに申し訳ないし、罪人気分が高まる。

 

 ヒカルとぼくと別々で、名前や生年月日や電話番号の聞き取り調査。

 そこでバイクに乗ったSECOMの人が登場。

 誤報ということをお巡りさんが告げて、お巡りさんもSECOMの人も無線で連絡。

 ここでパトカー2台撤収。

 非常灯を消すためにSECOMの人が家に上がることになり、残ったお巡りさん2名もチャリで撤収。

「お騒がせしてしまって申し訳ありません」
 と、お巡りさんにお詫びすると
「うちもSECOMに入ってるんですが、こうやってお巡りさんがすぐに駆けつけるので、なにかあったらすぐに緊急ボタンを押した方がいいですよ」
 と助言までしてくれて去って行った。

 

 緊急モードの解除。

 

 SECOMさんにもお詫びすると
「全く問題ないので、今後もなにかあったときは躊躇せずに緊急ボタンを使ってくださいね」
 とのこと。

 

 住宅街にパトカー2台にお巡りさんが8名もくると、家の前の通行人が写メ撮るレベル。
 殺人事件とか強盗事件という雰囲気が漂い、一気に犯罪モードが振り切れるから制服の威力凄い。

 ボタン押すと2分で静かにステルスモードのパトカーやお巡りさんが急行してくれるのだから、この安心感って凄い。
 はじめてSECOMのセキュリティーに守られている事を実感してしまった。

  

 誤作動させて、お騒がせさせてしまって、申し訳ありませんでした。
 以後、気をつけます。 

 

==========以下追記
 間違って押してしまったのが非常通報ボタン(こちら)とのこと。
 外壁のライトがフラッシュライト(こちら) とのこと。

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