土曜日。
「昨晩のトルコ料理旨かったよ」
と伝えると
「トルコ料理食べたい」
と言い出したブースカことヒカル。
この数ヶ月は
・食べ物の匂いがキモチ悪い
・食べたくない
・魚(主に刺し身系の生もの)キモチ悪い
という基本スタンス。
たまに
・カレーうどん
・イチゴ
・はっさく
・餃子
・サンドイッチ
などにハマり、ハマると数日はそればかり食べて、飽きたら見向きもしなくなることの繰り返し。
母子共に健康で体重の増え方も問題ないのでそれほど気にする事はないですが、どちらかといえばもう少し太ってもいいみたいなので
ブースカが
「○○が食べたい」
といえば、それに合わせて食べる様にしている。
当然の事、ブースカの方が大変ですが、ブースカが食べたいものに合わせて食事するぼくも(ちょっと)大変。
なにしろハマるとそれが続くので、今日の気分とか、飽きるとか言ってられない。
連夜のトルコ料理ということになったので、中目黒・学芸大学・武蔵小山・目黒・恵比寿あたりのトルコ料理屋さんを調べたのですが、この界隈は、意外なほどにトルコ料理屋さんがない。
麻布十番に美味しいお店があるとのことなので、十番まで移動することになったものの
「やっぱり十番までは遠くて行けない」
というので再考することになり、学芸大学のイタリアンということに落ち着いたのですが、お目当てのお店は満席で予約取れず…。
そこで
・買い出しに行って家で作る(ぼくが)
・ケータリング
・弁当などを買ってくる
・外食
というパターンの中からブースカの体調と気分で選ぶ事になるのですが、いままでのパターンだと、食べ物のことを考えているうちにキモチ悪くなって
「やっぱりなにも要らない。悪いけど食べてきて」
ということが多かった。
しかし先週くらいから体調に変化があったみたいで
「イタリアンの気分になったから、イタリアンにしよう。中目や恵比寿まで出掛けるのはしんどいので学大で食べよう」
とのこと。
食べる事を考えるとキモチ悪くなっていたので、この変化は大きい。
学芸大学東口商店街に、今年のはじめにオープンしたOsteria Meguroへ電話を入れてみると予約が取れた。
時間になり徒歩でお店に向かうと、20席くらいのキャパのシンプルな内装で清潔感あるお店。
テーブルもあるけれどカウンターメインで、シェフとホールの男性2名でこの席数をまわしているのだから凄い。
まずは前菜でリコッタチーズと高知産トマトのカプレーゼをオーダー。
リコッタチーズは、北海道でイタリア人が作っているトロトロのレアなもの。
泡をボトルで入れて、前菜を楽しみにしていると
「そうだ!」
とブースカ。
なにかと思えば、リコッタチーズみたいなレア系のチーズは妊娠時にはあまり食べない方がいいとのこと。
ブルーチーズはやめた方がいいというのは聞いた事あるけれど、火を入れないレア系のチーズもダメらしい。
「まだ調理してなければオーダー変更できますか?」
と確認したら、すぐに対応してくれた。(お手数をおかけしました)
グリーンサラダ、鱈のコロッケ、豊後の鯵の香草焼き、花ズッキーニのフリット、ホタルイカと旬菜とカラスミの手打ちパスタ、仔牛のサルティンバンコを頂く。
どれも丁寧に素材の味を引き出す調理と味付け。
イカスミの手打ちパスタはモチモチなのにアルデンテでヤバい。この数年でベストかもという旨さ。
どの料理にもイタリアンパセリがふんだんに使われているのも特徴で、イタリアンパセリ好きとしては嬉しい限り。
徒歩圏に、これくらいの(味と雰囲気と地元民メインのカジュアルさとお値段)バランスのイタリアンができたのは有り難い。
食べてる途中にキモチ悪くなったり、横になりたいという言い出す事が多かったブースカですが、それもなくペロリと完食。
早いスタートだったので入店時は先客2名でしたが、お店を出るときにはほぼ満席。
当日に電話予約してフラっと行くくらいの普段使いできるのが嬉しいですが、すぐに予約が取れない人気店になりそうな勢いだった。