六本木で朝まで呑んでいた頃。
〆のラーメンといえば天鳳の135でしたが、たまに泥酔したままタクシーで築地に移動して〆の朝ラーを井上で食べた。
朝5時から営業していることもあって飲み終わりお客さんも多かったけれど、本来は市場で働く人のためのお店。
メニューはラーメンのみという潔さ。
実は「抜き」とか「白抜き」とか「粉抜き」と呼ばれる化調を入れない裏メニューがありますが、本日は10年振りくらいだったのでデフォルトでお願いした。(食べログでは「無し」というメニューになっている)
閉店時間少し前の昼過ぎ。
打ち合わせで東銀座に移動して駅から築地市場方向に歩く。
ぼくがよく食べた時間帯(開店時間直後くらい)は、交差点を越えたところで長蛇の列というパターンが多かったですが、さすがに今日は3人待ちくらいで空いていた。
お客さんの半分くらいは中国の方かな。築地に外人が増えたとは聞いてましたが、体感的には半分くらいが外国の方かも。
ぼくが知る限り最も狭いラーメン屋さん。
調理する店舗部分は1坪程度。10人くらい入れる立ち食いスペースが隣にできていたが、基本は、歩道に出された移動式のテーブルで立ち食い。
朝陽を浴びながら、車道横の(歩道の)移動式テーブルで食べた頃が懐かしい。
1日に1,000杯くらい出る事があるらしいので、敷地面積当たりの売上は、日本でトップのラーメン屋さんじゃないだろうか。
中途半端な麺の湯切りも昔のままで、ちょっとお湯の味がするスープも懐かしい。
薄い出汁を麺の茹で湯がさらに薄めて、そこをキリッとエッジが立った醤油と化調で持ち上げる昔ながらの中華そば。
朝方は車道にもテーブルが出て数十人が立ち食いというスタイルでしたが、さすがにこの時間は歩道にしかテーブルは出ていなかった。
いまでの朝は車道でラーメン立ち食いなのかな?
来年、築地市場が豊洲に移転予定。
場外市場は築地に残る(こちら)そうなので井上も営業継続するのだろうか?