例によって朝からバタバタ。
 トンネルの出口は見えてるのになかなか抜けられない。
「もうちょい」
 と思ったら、目測誤っていて実はまだ距離があった…。

 

 今日はモグの手術の日。

 仕事をしながらソワソワと病院からの連絡を待つ。
 すると前の手術がおしていて執刀医の到着が予定より遅れるとの電話。
 ソワソワが伝播したモグに伝える。

 

 午後になり、予定より30分遅れで執刀医到着の連絡が入る。

 モグとヒカルと3人、ではなくて、お腹の子も合わせて4人で近所の動物病院へ。

 

 すると執刀医がいてモグの触診。
 その後にオペの方針の説明。

 肛門嚢というのは、犬やスカンクやいたちなどの、なんとか類特有な器官。
 スカンクは肛門嚢にためた液を出して危険から身を守る。
 いわゆる
「イタチの最後っ屁ってやつですね」
 とのこと。
 しかし犬の場合は危険なときに肛門嚢から液を出したりしないので、なんのためにある器官なのか医学的にはよく分かってないそうだ。

 

 切除しても(切除後の生活に)問題ないとのことだが、人間の盲腸だって切らない方がいいという説もあるくらいなのだから、医学的に説明できなくてもきっと意味のある器官なのだと思う。
 切除しなくて済むならそれに越したことはないが、投薬しても治らなかったので仕方ない。

 肛門嚢の存在がよく掴めないので、昔は蝋(ロウソクの蝋)を肛門嚢に入れて、それが固まった場所を全て切除したらしい。
 しかし手術中に蝋がボロボロになって肛門嚢の存在がよく分からなくなるので、いまは空気を入れて膨らませるのが主流。

 強い痛みを伴う部位なので、強い痛み止め(モルヒネ)を使うため術後しばらくは寝ているそうだ。

 

 モグが自分ですんなり病院に入って行ったし、執刀医の説明も分かりやすくて丁寧で安心した。
 モグはぼくとブースカ(ヒカル)と一緒に帰ろうとしたが
「あとで迎えに来るから頑張れ」
 と伝えたら、怪訝な顔をしつつ、大人しく看護婦さんに連れられて行った。

 

 モグとの散歩コースで家に戻り、途中にある神社に安全祈願のお参り。

 

 家に戻り仕事再開。
 開発中のゲームの通しプレイしながらモニタ。
 気になる箇所のリストアップや、難易度的なチューニングのアイデアを相談。

 

 ヒカルがアイスティーを淹れてくれたのでそれを受け取ろうとすると、急にお茶わんが落ちて真っ二つに割れた。
 不安がよぎる…。

 

 続けて仕事。
 こういう気分の時に「面白くする」みたいな考えをまとめるのは難易度高いが、集中して仕事していると(ゲームで遊んでいると)ソワソワした気分が落ち着く。
 あれこれ要らぬことを考えるので、仕事している方が気が紛れる。

 

 夕方に家の電話が鳴る。
 嫌な知らせかと、一瞬、身体が硬直する。

 

 病院からの術後の経過報告の電話。

 手術は無事に終了して、モグは電話主の主治医の前で寝ているそうだ。

 肛門線からの出血は、肛門嚢の炎症で太い血管が膿んでいたことが原因らしい。
 患部全体(左の肛門嚢)を切除したので、すぐによくなるとのこと。

 あとは切除した肛門嚢を病理検査に出して
  ・炎症
  ・腫瘍(良性)
  ・腫瘍(悪性)
 の確定診断。

 炎症と良性腫瘍の場合は経過観察すればOK。
 滅多にないとのことですが、悪性腫瘍の場合は、どれくらい転移しているか再検査して場合によっては抗がん剤治療となる。

 

 左側の肛門嚢を切除した関係で、肛門の筋肉が弱くなって、しばらくはう○ちが漏れることがあるそうだ。
 しかしすぐに筋肉がつけばこれも治るとのこと。

 

 大人しくケージに入っていることができれば今日は入院。
 麻酔が切れてきて、家に帰りたがってケージの中で暴れる場合、家に返した方がストレスが低く、術後経過も良好になるので迎えに行くことになる。

 どちらかと言えば、入院せずに家に帰ってきた方が安心なので迎えに行きたい。
 徒歩3分くらいの距離だし。

 

 入院するかどうかの判断が診察が終わる19時半頃とのこと。
 仕事をしながら電話を待っている 宵の口。

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