いや、好きです。でも嫌い。
プログラマーではないのでSDKを使ってコードを書くといった開発はしないんですが、完成したアプリの動作チェックなどでSDKを多用するんですね。
これだけまとまった開発環境ってのは素晴らしいし、それをMac1台あれば世界に向けてリリースできるAppStoreの構造や設計思想や理念にもべた惚れなんですけど、なにせできることが多過ぎる=やることが多過ぎる。
アプリの紹介文を書くのも自分だし、値段設定するのも自分だし、アプリ紹介の写真撮影するのも自分だし、アプリ紹介のスクリーンショットを撮るのも自分だし、アプリをリリースする国を選択するのも自分。
…と、そこまではいいんですが(よくもないけど)、それを他人のiPhoneやiPod touchでチェックしてもらったり、見てもらうためのAdHocの設定がまたややこしい。躓いてる人も多いので、そういった勇気ある先人たちの教えを得ようとしてWebやBlogを拾い読みするんですが、どうやらSDKのバージョンでかなり差があるらしくて、最新の情報が見つからない。
だいたい普通にビルド&インストールだけでも認証がらみでCertificationファイルとProvisioningファイルの作成があって、さらにDistribution用のビルド用に専用のCertificationファイルとProvisioningファイルの作成が必要で、トドメはAdHoc用のあれこれ…。
ゲーム開発などもそうですが普通は分業化が進んでいるので
・考える人=プランナー
・まとめる人=ディレクアー
・作る人=プログラマー
・絵を描く人=グラフィック
・音をつける人=サウンド
・進行や予算管理の人=プロデューサー
・機材管理や事務一般=デスク
・広報の人=PR
・製造の人=工場の人
・マニュアルの人=デザイナー
などがあって、さらに細かく分けると、絵を描く人も大きくはキャラクターと背景に別れて、それがさらにイラスト、モデラー、テクスチャー、美術、マッパーなどに別れていて、広報の人だって、紙媒体の宣伝の人や、WEB媒体の宣伝の人や、TVやラジオなどの電波媒体の人や、イベント関係の人などなどなどなどなど。
そのほとんどを1人でやるんだからムリがあるし、たとえできたとしても、それだけの人の労働分のギャラをもらわないと割が合わない。
普通は担当してる部分をやって終わりだから、こんなに隅から隅までコミットする仕事って有り得ないと思うんですが、その分、隅から隅まで思い通りだし、評価が高ければ自分の功績になる。
単純に大きなチームで作る1本のタイトルよりもやること10倍多いですが、その分は10倍の喜びと10倍の苦しみがあるわけです。
可愛さ余って憎さ百倍。
iPhoneのことは忘れてAUの携帯に戻そうかしら、なんて弱音を吐くおっさん、41歳の春。=バカボンのパパと同い年